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少しだけ空いた空間から中の様子を覗き込む。
1人は背が高く明るめの金髪でスタイルの良いかなり美形の男の人。
そして、もう1人の男は案の定というか、確かにここに居ることは分かっていたけれど少し想像と違う再会の仕方だ。
人だかりのど真ん中にいるアイツは、あの夜と変わらない緩い黒髪パーマで、真ん中で分かれた長めの前髪が目にかかり何ともいえない色気を纏っていた。
暗い間接照明に照らされたヤスダの端麗な横顔に不覚にも見とれているとパッと目が合った。
その瞬間、流れていた時間は一瞬にして時を止め周りが透明になった。
まるで世界に2人だけしかいないかのような感覚に陥る。
心臓がトクンと音を立てる
頭がボーッとしたまま、しばらく見つめあっていると向こうが何事も無かったかのように口角だけをクイッと上げて再び女の子たちに向き合った。
実際の時間はたった3秒ほどだっただろう
その3秒は私をどんどん侵食していく。
顔に血の気が上るのが分かるぐらい膝から崩れ落ちてしまいそうだった。
度数の強いカクテルに酔ったかのように頭がクラクラする。
バーテンダーなんて、結局女の子からモテたくて、そんなモテてる自分に酔ってて、女の子たちを酔わせて捕まえる男の集まりだ、って思っていたのに。
少し暗い店内で目が合っただけで、ここまで心臓揺さぶられた自分に呆れる。
まさに一目惚れとはこの事なのか？
この前ひとつの恋を終わらせたばかりなのに、また新しい恋を見つけようとしているところも笑えてくる。
まだ黄色い歓声は聞こえてきている
どうやら2人が派手なカクテルパフォーマンスで女の子たちを湧かせているようだ。
熱を帯びた頭を冷やすために、お酒を飲もうと席に戻ったけれど、今さらまだ何も注文していなかったことに気付いた。
今日は、彼ら2人しかいないようだし人だかりがバラけてからでいいや、とまた思い出の浄化に取り掛かっていた時だった。
コイツとの本当の再会は。
｢なあ。自分、鬼みたいな顔してんで｣
｢え？……いやちょっと！え？！｣
驚くのも無理はない。
目の前に立っていたのはいつ現れたのか、いつから見てたのか分からないが、確かにさっきまで女の子に囲まれまくっていて、確かにさっき一瞬目が合って……
そして、確かにあの日の夜、見ず知らずの女に煙草のライターを貸してくれたヤスダという男だった
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わい - はじめまして(*^^*)楽しく読ませてもらいました！続きが気になります！更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2017年7月10日 1時) (
レス) id: 397f5c791b (このIDを非表示/違反報告)
寧々(プロフ) - とっぽっぷさん» コメントありがとうございます！そんなことを言ってもらえて本当に本当に嬉しいです！これからも頑張りますね(^^) (2017年2月25日 22時) (レス) id: 232e24a4a7 (このIDを非表示/違反報告)
とっぽっぷ - かっこいいヤスくんにどんどん飲み込まれてくのが悔しいけどドキドキ！みたいな！させてもらってます(〃п〃) 更新ふぁいとです！ (2017年2月24日 8時) (レス) id: 8670bf754b (このIDを非表示/違反報告)
寧々(プロフ) - りんごさん» コメントありがとうございます！楽しみにして下さっている様でとても嬉しいです！！これからも頑張りますね(^^) (2017年2月20日 22時) (レス) id: 232e24a4a7 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - とっても面白いです！バーテンダー、ヤスダくんかっこよすぎて毎日ときめいています 笑。これからも更新楽しみにしています！頑張って下さい！ (2017年2月19日 18時) (レス) id: 005b2bfdb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：寧々 | 作成日時：2017年2月8日 23時
