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あの日から4日経った夜
今夜は良くも悪くもクリスマス。
どうしても仕事が忙しく、早く彼にライターを返しに行かなければ申し訳ないと思いながらもなかなか足が進まなかった。
今日は、クリスマスなのにどうせ1人だしせっかくだからライターを返しに行くついでに彼のバーを探してみることにした。
名刺に書かれた住所を頼りに歩くとやはり家から近くの静かな場所に茶色い看板に｢Rouge｣と書かれたお洒落でシックなバーが現れた。
｢ここだ！｣
名刺と見比べ確信した私はヒールをコツンと鳴らし店のドアを開けた。
中は意外と広く暗めの照明が何処かロマンチックな空間を演出している。
カウンターだけではなく、バーらしくはないがテーブルも多数用意されていてそこには若い女の子たちが座ってお酒を飲んだり喋ったりしていた。
こっちは静かにお酒を飲みたいのに、キャハハと甲高く笑い合う女の子たちを内心少し鬱陶しく思いながら比較的人が少ないカウンターの隅に腰を下ろす。
というか何故か店内にヤスダの姿はもちろん店員の姿が見当たらない
まあいいかと思い、暇つぶしに携帯に入っている元カレとの写真を1枚ずつ1枚ずつ消していくことにした。
どうして私、この男と写真撮ってるんだろう
どうして私、幸せそうに笑ってるんだろう
その間にこの男はどこかの女と寝て子どもまで作っていたのに。
元カレとの思い出を1つずつ丁寧に葬るようにら周りの音も気にせず二度と見たくもない、見ることもない写真をひたすら消し続けた。
その時だった。
｢キャーーーーーーーッ！｣
相も変わらず写真を消し続けている私が座っている席の左で耳をつんざくような黄色い歓声があがったのは。
何かあったんだろうか、と思い足を組み直し私も歓声があがっている方に視線を移す。
するとそこには、先程までテーブルに座っていた女の子たちがひとり残らず誰かを取り囲むかのように集まって人だかりを作っている。
皆、中心にいる人を少しでも近くで見ようとしているのか、押しあって前へ前へと進んでるから中は軽く戦場のようになっている。
時折、明らかに歓声ではない悲鳴も聞こえてきて思わず首を竦めた。
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わい - はじめまして(*^^*)楽しく読ませてもらいました！続きが気になります！更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2017年7月10日 1時) (
レス) id: 397f5c791b (このIDを非表示/違反報告)
寧々(プロフ) - とっぽっぷさん» コメントありがとうございます！そんなことを言ってもらえて本当に本当に嬉しいです！これからも頑張りますね(^^) (2017年2月25日 22時) (レス) id: 232e24a4a7 (このIDを非表示/違反報告)
とっぽっぷ - かっこいいヤスくんにどんどん飲み込まれてくのが悔しいけどドキドキ！みたいな！させてもらってます(〃п〃) 更新ふぁいとです！ (2017年2月24日 8時) (レス) id: 8670bf754b (このIDを非表示/違反報告)
寧々(プロフ) - りんごさん» コメントありがとうございます！楽しみにして下さっている様でとても嬉しいです！！これからも頑張りますね(^^) (2017年2月20日 22時) (レス) id: 232e24a4a7 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - とっても面白いです！バーテンダー、ヤスダくんかっこよすぎて毎日ときめいています 笑。これからも更新楽しみにしています！頑張って下さい！ (2017年2月19日 18時) (レス) id: 005b2bfdb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：寧々 | 作成日時：2017年2月8日 23時
