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2人で並んで冬の夜道を歩く。
車通りはほぼ無いのに、自然と車道側へと回るヤスダがモテないはずが無い。
2人で歩いていると｢ここー｣と指を指してヤスダが足を止める。
ヤスダたちが経営しているバーから少しだけ歩いたかなり近場に、こじんまりとしたノスタルジックな雰囲気のバーがあった。
｢うわあオシャレ…｣
｢仕事終わったあとに飲みたい時ここ来んねん｣
｢やっぱり何か凄いね｣
｢緊張してる？｣
｢そりゃするよ！｣
｢へぇ〜そうなんや、意外やわ｣
ただでさえアンタと2人で緊張しているのに、こんなお洒落なところに連れてこられて緊張しない女子なんていない。
そんな私を横目に見ながら、コイツは勝手にスタスタと進んでいき、ドアの手前で振り返った。
｢どうぞ〜｣
｢あんたの店来たみたいじゃん｣
｢同じようなもんやって｣
ドアを開けて待っていてくれたので仕方なくそ〜っとヤスダと一緒に入っていくと
｢いらっしゃ…なんやヤスやん｣
｢ちょっとヨコちょ！なんやって何やねん｣
｢隣、彼女さん？｣
｢ん〜まあそんなもん｣
｢はぁ？！ちょっと！！｣
黙って聞いてりゃコイツは勝手に何言ってるのよ！
でもどうやら心と違って体というものは正直で心臓はまたうるさく音を立てる。
それを誤魔化すように店内を見渡すと、どうやら客は私たち2人だけしかいないことに気づく。
｢とりあえず座りーよ｣
｢…そうだね｣
｢ここさぁ、俺の友達が経営してて俺が飲みに行くって行ったら閉店後も店開けてくれんねん｣
｢へぇ〜優しいね｣
｢うん、優しい｣
クスッと笑ったヤスダがメニューをチラチラさせて、｢何か飲みたいもんある？｣っていつものように…
いや、いつもとは決定的に何かが違う。
そうだ、いつもはカウンター越しに客の一人としてお酒選ぶけど、今日はヤスダが私の隣にいるんだ。
その事に気付き嬉しくなって思わず笑顔が零れた。
我ながら気持ち悪い。
｢何でもいいよ。お酒詳しくないから適当に選んで｣
｢フフ、分かった〜｣
しばらくメニューを眺めていたヤスダが、
｢ヨコちょ〜〜〜｣と妙に甘ったるい声でお友達の名前を呼ぶ。
｢はいはい、決まりましたか？｣
｢とりあえず俺はカカオフィズで｣
｢彼女さんは？｣
｢じゃあピンクレディー｣
｢…ピンクレディー飲ますん？｣
｢ええからええから｣
2人が何やらコソコソと話しているのを横目で見る。
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わい - はじめまして(*^^*)楽しく読ませてもらいました！続きが気になります！更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2017年7月10日 1時) (
レス) id: 397f5c791b (このIDを非表示/違反報告)
寧々(プロフ) - とっぽっぷさん» コメントありがとうございます！そんなことを言ってもらえて本当に本当に嬉しいです！これからも頑張りますね(^^) (2017年2月25日 22時) (レス) id: 232e24a4a7 (このIDを非表示/違反報告)
とっぽっぷ - かっこいいヤスくんにどんどん飲み込まれてくのが悔しいけどドキドキ！みたいな！させてもらってます(〃п〃) 更新ふぁいとです！ (2017年2月24日 8時) (レス) id: 8670bf754b (このIDを非表示/違反報告)
寧々(プロフ) - りんごさん» コメントありがとうございます！楽しみにして下さっている様でとても嬉しいです！！これからも頑張りますね(^^) (2017年2月20日 22時) (レス) id: 232e24a4a7 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - とっても面白いです！バーテンダー、ヤスダくんかっこよすぎて毎日ときめいています 笑。これからも更新楽しみにしています！頑張って下さい！ (2017年2月19日 18時) (レス) id: 005b2bfdb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：寧々 | 作成日時：2017年2月8日 23時
