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羊「渋谷でたまたま烏たちと会うて、たくさん遊んだんや」

 『そう!あと、ダーツとかボウリングとか』

羊「ええなぁ、僕も一緒に遊びたかったわ」

 『……なんか、めっちゃ着信来てるけど大丈夫?』

 氷織羊の携帯が烏に先ほどのメッセージを送って以来、メッセージや電話などがものすごく来ている。

 え、出ないのかって?

 出たら確実に僕らのとこ来てまうやろ。
 せっかくの機会やもん、独り占めさせてや。


羊「全然平気。多分ゲームの通知」

 『(にしても尋常じゃない気がするけど……)
 そういえば、ひおりんてどんなゲームするの?』

羊「主にパソコンでやってるからあれやけど……
 あ、これとか」

 『……えっ⁉︎ ひおりんもこれやってるの⁉︎‼︎
 私もやってるけど、厳選難しくて……』

羊「……フレになろか?」

 『いいの⁉︎』

羊「あの、よかったら連絡先も」

 『喜んで‼︎』

羊「通話しながらやる?」

 『ひおりん先生マジすか』

羊「その方がわかりやすいと思うし……
 なにより……その、声聴きたいから」



 『私も』

 ——————突然の言葉に心臓が高鳴る。



 『ひおりんの声、優しくて落ち着くもんね』


 柔らかい笑顔で、あたたかい声で、特に特別な意味もなく、ただ心で感じていることをそのまま話している。


 その一瞬、時の流れがゆるやかになった気がした。



 『あ、あそこのカフェめっちゃオシャレ!
 ひおりん、休憩がてら寄って行かない?』

 可愛らしい笑顔で差し伸べられたその手に、自分の手をそっと重ねる。


羊「うん、行こう」

 スーツケースを持っているにも関わらず、軽やかに小走りで僕を連れて行く。



 ずっと、この時間が続きますように……

 —————————


 一方、チェックインを済ませた烏は客室で大の字になってベッドに横たわっていた。


旅人「何でお前も未読スルーすんねん……」

 いっそのことAに連絡をとった方が早いと判断した烏だったが、移動中の彼女に通じるわけがなかった。


🐏烏〜

 Aからの返信かと思って画面を見るも、氷織からのメッセージ。


🐏【パンケーキ食べてるAの画像】
🐏【Aの口元についたクリーム取ってる画像】

どこにおるんか聞いてんねん

🐏🤭


 マジで奥歯ガタガタ言わしたろかって思った。

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ネムノキ(プロフ) - LiLiさん» コメントありがとうございます!長らくお待たせしてしまいましたが、本編を更新いたしましたのでぜひ!番外編もよろしくお願いします♪ (4月21日 22時) (レス) id: 2f94861ab5 (このIDを非表示/違反報告)
LiLi(プロフ) - ネムノキさん» 青い檻のバーサーク6の方も楽しみにしてます!!めっちゃ面白いんで頑張ってください!! (4月1日 21時) (レス) id: de7dec8312 (このIDを非表示/違反報告)
ネムノキ(プロフ) - コメント欄にて失礼します!長らく続きを出せず、申し訳ありませんでした!近いうちに氷織&烏編を一気に出すのでお楽しみにしていてくださいm(__)m (3月26日 23時) (レス) id: 2f94861ab5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ネムノキ | 作成日時:2024年2月8日 0時

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