３， ページ30
羊「
『そう。だから京都に観光がてら来たんだ』
氷織羊と、烏旅人の分を届ければ仕事は終わり。
さっき烏と会ったらしいけど、渡すのをすっかり忘れてしまったらしい。(だから、“失敗した”って言った)
『烏くんのは明日届けても間に合うだろうから、今日は思いっきり観光に走ろうと思う』
羊「ええの？」
『ひおりん特攻の京都イベは走るしかない』
羊「なにそれ(笑)」
会話の内容は本当に他愛のないもの。
でも、きっとそれが心地いい。
『ひおりんから貰ったアイスも食べ終わったし、そろそろ行きますか』
羊「うん、行こう」
この際にいろいろ聞けたらいいな。
何が好きで、何が嫌いで、何が趣味で……
『隙ありっ』
ピトッと、首に冷たいAの手が当たる。
羊「…………」
でも堪忍、僕効かんねん。
羊「えい(Aの首に仕返し)」
『冷たっ⁉︎』
羊「ふふ……(笑)」
誰かが私に「笑顔が似合う」と言ってくれたように、あなたにも笑顔が似合うよ。
Aはそう言いかけて、喉の奥にしまい直した。
—————————
〜とあるホテルのロビー〜
やっぱり誘うべきやったやろか……
今思ったら、もうちょっと素直になって誘ったらよかったと思う。
旅人「…………」
一応、連絡先は交換してる。
でも本人、1人で楽しむって言ってたし……
🐏烏
スマホと睨めっこしていると、珍しく氷織からメッセージが来る。
旅人「(なんやコイツ……)
はあ！？！？？！！」
🐏堪忍な
🐏【Aと氷織がソフトクリーム食べてる画像】
🐏【楽しそうなAと氷織の画像】
旅人「(Aの服は、さっき会うたのと同じ！
つまり俺と別れた後、氷織と偶然……︎⁉︎)」
烏今どこおんねん
多分、氷織なら場所を教えてくれる。
そしたらAともまた会える。
でも返ってきたメッセージは、そんなに甘いものではなかった。
🐏✌️
旅人「…………………………はあ⁉︎⁉︎⁉︎」
従業員「お客様！
他のお客様のご迷惑になりますので、お静かに願います」
そう言われて軽く謝罪する烏だったが、頭の中は氷織とAのことでいっぱいだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 87人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ネムノキ(プロフ) - LiLiさん» コメントありがとうございます！長らくお待たせしてしまいましたが、本編を更新いたしましたのでぜひ！番外編もよろしくお願いします♪ (4月21日 22時) (
レス) id: 2f94861ab5 (このIDを非表示/違反報告)
LiLi(プロフ) - ネムノキさん» 青い檻のバーサーク6の方も楽しみにしてます!!めっちゃ面白いんで頑張ってください!! (4月1日 21時) (レス) id: de7dec8312 (このIDを非表示/違反報告)
ネムノキ(プロフ) - コメント欄にて失礼します！長らく続きを出せず、申し訳ありませんでした！近いうちに氷織＆烏編を一気に出すのでお楽しみにしていてくださいm(__)m (3月26日 23時) (レス) id: 2f94861ab5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ネムノキ | 作成日時：2024年2月8日 0時
