◉烏旅人/氷織羊 ~ライバルの在り方~ ページ27
氷織母「ブルーロックの人と食事？」
羊「今後についていろいろ話し合うてくれる言うてた。
もしかしたら遅くなるかもしれんけど……」
氷織母「ええよ、羊。
ただし、絶対に怪我だけはせんといて。ええな？」
羊「……うん、行ってくる」
氷織は嘘をついて家を出た。
本当はAや“
羊「(嘘ついてもうて堪忍な、母さん)」
でも、嘘をついてでもこの張り詰めた家から脱して、落ち着く大好きなひとの元へ行きたかった。
あ、でも…………
羊「——————どこ行ったら会える？」
今思えば、Aの好きなものとか知らないな僕。
帰省前にAの連絡先を聞いておけばよかった……
—————————
『(あっぶな……危うく寝過ごすとこだった……)』
でも、なんで寝過ごさずに済んだかって？
それは…………
旅人「な？偶然俺がいてよかったやろ？」
たまたま新幹線の隣の席が、“あの”ボンボン関西人・烏旅人だったから。
爆睡している私の手元のチケットを見て、京都に着く手前で叩き起こしてくれたのだ。
『うん、本当に助かった。
京都には観光？それとも別の用事で？』
旅人「ただの観光やで。
せっかくの休暇を何もせんと過ごすのは凡やからな」
『1人で？』
旅人「まあな。ほんで、Aは？」
『私は仕事で来たんだけど、せっかくならと思ってちょっと遊んじゃおうかな〜……みたいな？』
せっかくの休暇やのに、こないな時も仕事か……
相変わらずお人好し、それでいて頑張り屋。
人の変化には敏感なクセして、自分のことには鈍感で無関心……ある意味タチ悪い。
旅人「滅多にない休暇やねんから、思いっきり楽しめ。
また思いっきり働くようになんねんから」
『そうだね……ありがとう、烏くん』
旅人「でも、どうせ自分のことやから息抜きの仕方なんてわからへんやろ？」
『息抜きの仕方……は、確かにわからないかも』
旅人「ほんなら俺と一緒に」
『でも今日のために仕事のスケジュールをうまい具合に組み合わせたの考えてきたんだ！』
旅人「……」
『だから、めいっぱい楽しんでくる‼︎‼︎‼︎』
まあ、ひとまず様子見だな……
どこか不安が残る旅人だったが、Aと別れて予約したホテルへ向かった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 87人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ネムノキ(プロフ) - LiLiさん» コメントありがとうございます！長らくお待たせしてしまいましたが、本編を更新いたしましたのでぜひ！番外編もよろしくお願いします♪ (4月21日 22時) (
レス) id: 2f94861ab5 (このIDを非表示/違反報告)
LiLi(プロフ) - ネムノキさん» 青い檻のバーサーク6の方も楽しみにしてます!!めっちゃ面白いんで頑張ってください!! (4月1日 21時) (レス) id: de7dec8312 (このIDを非表示/違反報告)
ネムノキ(プロフ) - コメント欄にて失礼します！長らく続きを出せず、申し訳ありませんでした！近いうちに氷織＆烏編を一気に出すのでお楽しみにしていてくださいm(__)m (3月26日 23時) (レス) id: 2f94861ab5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ネムノキ | 作成日時：2024年2月8日 0時
