Gray Zone３

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隆二side






考えること似てんなー。

カフェでコーヒーを飲んでいれば、俺と同じ理由で来たと思われるスーツの男。






『 お前もお迎え？ 』


「 そっちこそ。」


『 来月休みねーから、たのしんで。』


「 ほーい。」






そんな俺とオミを横目にダッシュでカフェ前を通り過ぎた岩田。
その後ろから来る美人が２人。







『 んじゃな。』


「 おう。」








肩なんか組んじゃってww

俺も肩を組もうかなって思ったけど、、、
Aの目が、『 やめて 』と訴えた気がした。







『 スーツ？ 』







スーツの方がここに来る時便利でしょ？なんて言えば、『 どっちでもいいよ。』って。

さすが人を見た目で判断しない人。



でも俺のせいでへんな噂が出るのは、困るから。
銀縁のメガネに黒のスーツ…ヒゲは、ごめんw今更剃れないww






『 合わせなくていいのに。』





合わせるのは、当然でしょ。
紺色のセットアップのスーツに白のＹシャツに髪型が夜会巻きで、アンダーリムのメガネ。



こんなに綺麗にスーツを着こなす人がカジュアルすぎる俺の私服と釣り合わないし。







『 あのね、オーナーさんに会計をやってほしいって言われたんだけど… 』


「 なんで？」


『 商業簿記の資格持ってるから、それで、、隆二さんのお給料とか知ることになるんだけど、いい？いやなら断るけど…。』


「 別に奥さんに知られるならいいけど。」





………。




ん？なんで固まるんだ？口をあんぐり開けてるA。



しっかりしてんのに、たまにマヌケになる顔…可愛いなー♡
いつも綺麗！！って感じなのに♡







『 ……っ、お、お、オーナーさんに明日やりますってつ、つ、伝えて！ 』


「 はははっ、了解。」


『 きょ、今日、なに食べる？ 』


「 ハンバーグ！ 」







ほんと、俺、岩田、オミの中じゃ1番幸せかも♡
いや、全世界の中で1番幸せ♡




まだ会社の近くだから手は繋げないけど、
横を見れば、笑顔を向けるA。









．







俺の家にどんどん増えるAの荷物に洗面台に並んだ２つの歯ブラシとか、今まで使ってなかった食器棚に並んだ食器とか……






幸せすぎんだろ……♡







．

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