Gray Zone３

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剛典side









「 隆二さん達、仲直りできたかなー。」


『 だといいね。』




BLUE PLANETを出て、Aさんと２人並んで歩く。




オミさんが店を出る時に、「 俺らの心配より自分で蒔いた種回収した方がいいぞ。」って。


その回収の仕方を教えてくれればいいのに。









初めてAさんに会った時もこの時間帯だったかな。




「 このあとは、彼氏だっけ？ 」



いつまでこの台詞を言わなきゃいけないんだろう…

いつまで俺は、浮気相手？




『 今日は、会わないから。』




その言葉をいつも待ってる…。




ニコッと微笑むAさん。

俺勘違いするよ…
Aさんが本当に好きなのは、俺だって。







…………キャラじゃないな。




こんな女々しい感情…
初めてだ……。







『 岩田くんは、この後どうするの？ 』


「 Aさんは？ 」


『 特に予定ないかな。』


「 なら一緒にいる？ 」


『 どうしようかな。』






必ず逃げ道を作るんだ。
俺が悪者になるよ。だからAさんは、悪くない。





「 俺ん家にいこ。」





そう言って、初めて俺の家に女性を入れた。









部屋の中をキョロキョロと見回すAさん。






その顔が可愛くて、抱きしめれば、男物の香水が鼻につく。

だから抱く時は必ず「 風呂行って来れば？ 」って聞くんだ。







男物の香水を纏ったまま抱いても昔は、よかった。
その方が奪ってるって思って燃える。






なのに、今は…






その匂いさえ、俺を暴走させる材料にしかすぎない。
彼氏より優しく愛したいのに、暴走してしまいそうで…。









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