Gray Zone３

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剛典side









風呂上がりのAさんは、俺と同じ匂い…。
ま、これでも暴走するんだけどね。

俺のＹシャツだけを着て、スマホチェックするAさん。






たぶん…相手は彼氏。







スマホを鞄に入れれば、俺だけのAさんになる…。





人をダメにするソファに寄りかかった俺の膝に向かい合わせに座らせれば、さっきと同じ顔をして微笑むんだ。








ねぇ… Aさん……


今、誰だと思ってる？？









Aさんの頬に手を添えて、親指で唇をなぞれば、ゆっくりと口が開き俺の口を誘導する……




眼をうるませて、俺の両肩に両手をついて、、

………そんな顔、俺以外に見せんなよ






なんて言えたらいいのにな…




俺とこの関係を続けても、『 彼氏と別れた 』って言わない…いつもならもうとっくに俺の物なのに……









近くにあったネクタイを取り上げると、うるんだ瞳がキョトンとする。






「 彼氏だと思って乱れてみる？ 」


『 え……？ 』


「 ほら、こうすると見えない… 」





うるんだ瞳を隠すようにネクタイで覆った。






『 これじゃ、見えないよ…？ 』


「 取ったらお仕置きね 」








見せたくないんだよ…

今…俺がどんな顔をしてるか……







『 岩田くん？？ 』と呼んで、俺の顔に触れる手…



「 ほら…、キスしてよ。」





ゆっくりと近づいてくるAさん…

触れるキスから始まり、俺が教えた様に喰むようなキスへと変化して行く…






俺が教えたキスも彼氏としてる？






Ｙシャツのボタンに手を伸ばせば、それを制止しようと伸びた手。





知ってるよ……



このＹシャツの下は、何も着てないって。






俺が躾けたから。








『 っ、、、ね、もう… 』


「 だぁ〜め。」








Ｙシャツのボタンを全部外せば、ショーツだけを履いたAさん…







俺だけのものなら、いいのに……









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