Gray Zone３

15 ページ15

貴女side








『 Aっ、、好きだ、、 』







私もだよ……








なのに……言えない……。





朝目を覚ますと、隣には、彼氏……。
ならいいのに……。








隣で寝てる彼は、彼氏持ちしか興味がない……


彼氏と別れたら……私は、どうなるの？








『……おはよ。』


「 ……おはよう。」




私の身体を抱き寄せて、胸へと顔を埋める岩田さん。
朝は、どうやら甘えん坊らしい。


たまにイタズラするけど……。






『 今日は、彼氏いいの？ 』


「 今日は、いいかな。」


『 別れるの？ 』


「 ……別れないよ。」


『 そっか。』







別れたら、貴方とも別れなきゃいけなくなる…




オーナーの彼女のAさんも…
《 そうだったねぇ〜 》って同意してたし…。







もう彼氏に好意なんて、これっぽっちもないのに。







一瞬でも嫌いだと思ったら、嫌なところだけしか見えなくなる。一緒にいて楽しいなんて思うこともなくて。



反対に、岩田くんとなら楽しいのかな？とか考え出すとニヤケてしまう。彼氏のLINEでも岩田くんだったら……って思っただけで頬が緩む。





どうやら、私の胸に顔を埋める岩田くんが本当に好きなんだと実感する。





この人が本当に彼氏なら………。









『 ……なんか飲む？ 』


「 ……うん。」







ベットから出て、ペットボトルを持って来た岩田くんのもう片方の手には、見慣れた私のスマホ……




『 昨日電話来てたじゃん。』と言って、差し伸べられたスマホ。




ロック画面には、彼氏からの着信とLINEの通知





LINE ８時間前
話がある。昼にここで待ってる。









話？






『 …………。 』









．

16→←14

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す