本当の君

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Aside




本日火曜日。
また地味子になり出社する。





『 おはよー 』

『 おはよー 』

「 おはようございます。」




今日もふわふわした感じの女子２名。
私とは、正反対。






業務開始後またカウンターには、リカさんとチエミちゃん狙いの男達が列をなした。



私はというと、その男達目当てで来る野獣化した女子社員の相手。





『 お、こっち空いてるww 』





そう言って私の列に並んだ登坂。




『 これ、午前中にお願いできる？ 』


「 はい。 」





登坂の後ろに並んだ社員さんの書類も受け取り、午前中・午後まで・明日までで仕分けをし、業務に移るとまたリカさんとチエミちゃんの書類も追加された。





登坂の書類を片付け終わるとそれを見計らったようにチエミちゃんが声をかけて来た。



『 Aさん、登坂さんの書類届けますよ。』


「 あ、お願いしてもいいんですか？ 」


『 はい♡行ってきまーす♡ 』





意気揚々と書類を持って行ったチエミちゃん。
登坂がお気に入りらしい。
どこがいいのやら…なぞ。







そしてまたお昼休みが近づくと1人取り残された私。今日は、サンドイッチ！パクッと一口食べると広がるマヨネーズ♡はぁ〜幸せ♡




『 あ、いた。』



パソコンに隠れて食事中の私をカウンターに両手を付いて上半身だけを前に出した男。




出たな。忍者付箋。






『 これ、明日までにお願いします。』



書類をカウンターに置いた忍者付箋。
全く、私のお昼休みが、台無しなんだけど。



渋々、椅子から立ち上がりカウンターに立つと、忍者付箋が『 これ、昨日のお礼 』と言って鞄からポッキーを取り出した。




『 ちょっと質問していい？』


「 何でしょうか？ 」


『 洋食と和食どっちが好き？ 』





は？何を急におっしゃってるんですか？





『 どっち？ 』


「 洋食…ですね。」


『 了解！ 』




ニカッと笑い、経理部を後にした。









書類を開くとまたもや忍者付箋。



【 今日、お礼にご飯でもどうですか？今市 】






お礼…もらいましたけど…。

忍者付箋…バカなのか？

私に渡すならリカさん宛ての付箋を外しなさいよ。
このために聞いたのか。
リカさん…和食派だったらどうしよう…。






なんて考えつつ、忍者付箋を外さず書類を確認し、間違いがないことを確認しリカさんのデスクに置いた。








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