検索窓
今日:6 hit、昨日:25 hit、合計:1,200,433 hit

42 ページ43

Aside






『 また今回も弁解はしないのか? 』





私を会議室に呼び出し、私の前に立つ上司。
営業部署の小林 直己部長。





はぁ…っとため息を付き、椅子に腰をかけた。





『 今回も自分じゃないんだろ?』


「 わたしです。」


『 はいはい、聞き飽きました。 』






おでこを人差し指でぽりぽりとかき、またため息をついた小林部長。





『 こんなミスするような奴じゃないって知ってる。 』





………そうですか。
新人研修の時に、自分の班のメンターだった小林部長。
入社した時は、可愛がっていただいて、私の仕事が早いのは小林部長のおかげでもある。





『 Aの進退にも関わってくるぞ?』


「 ……えっ、、こま、、」





私が言おうとした時、小林部長の携帯が鳴った。




進退…クビってこと?
えーーー、困るんですけど。






『 どうした? 』


《 数原…じの……ントと……ま…た… 》


『 なに!? 』




小林部長の顔が般若になった。小林部長が勢いよく立ち上がったため、椅子が倒れた。




《 ……で、けい……もとって……ーす。 》


『 お前なにしてんんだ!? 』




なんの電話だろ…。
断片しか聞こえない電話…。




『 俺も行くから!そこで待ってろ! 』



ん!?行っちゃうの?
お説教終わり?私の進退どうなるんだろ……





『 A、たぶん大丈夫だ。お前がクビになるなら俺が掛け合う。』


「 ありがとうご、ざいま…… す 」





私がお礼を言う前に会議室の扉を勢いよく開け、小林部長が出て行った…。






私が戻ると経理部の前に人だかりが出来ていた。
どうやら私のデスクにあった書類をチエミちゃんとリカさんに頼んでるようだった。




《 契約を破棄されたら困る。》

《 領収書精算されないと困る。》




いや、あの2人の方が危険だけど?
まぁ…いいか。




デスクに座り、忍者付箋から預かった書類。
私のデスクに残ったのは、これだけ。






パソコンのロックを解除して入力を行う。







ってことは…残業なし?
イエーイ。


心の中でガッツポーズをした。




別にどうってことない。
いつもだから。
あの2人もたまに仕事をすればいい。
どんなに大変か。







なんて思いながら、作業を続けた。







.

43→←41



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (451 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1895人がお気に入り
設定タグ:今市隆二 , 登坂広臣 , 三代目
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

飛色(プロフ) - 登坂 いちごさん» 登坂いちごさん、お初にお目にかかります。阿波踊り一度でいいから見たいです!これからもよろしくお願いします! (2017年8月22日 14時) (レス) id: e8d784eb4b (このIDを非表示/違反報告)
飛色(プロフ) - みあもさん» みあもさん、お初にお目にかかります。私は、素敵な読者様に出会えて嬉しいです!笑 あの方は、何をやっても私には、可愛く見える…病気でしょうか?ww (2017年8月22日 14時) (レス) id: e8d784eb4b (このIDを非表示/違反報告)
飛色(プロフ) - ちいたまさん» ちいたまさん、お久しぶりです!お元気してたかー!?ネタバレーww笑 (2017年8月22日 14時) (レス) id: e8d784eb4b (このIDを非表示/違反報告)
登坂 いちご(プロフ) - 飛色さん、はじめまして!!このお話今日見つけて読み始めました。すごく好きです。そして阿波踊りが出てきて、徳島県に住んでいるので凄く親近感が湧きました笑これからも頑張ってください。 (2017年8月22日 1時) (レス) id: fb6d936af9 (このIDを非表示/違反報告)
みあも(プロフ) - 初めまして!お話のテンポもセリフの言い回しなんかもすごく好きで、素敵な作品に出会えて嬉しいです(^^)隆二くんがポストイットにこだわってるあたり可愛すぎます(´^ω^`) (2017年8月21日 23時) (レス) id: bae3926117 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:飛色 | 作成日時:2017年8月16日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。