本当の君

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Aside





なんですと？
招待が私と広臣だけ？





広臣が口端を上げ、ゆっくりとショップの扉を開いた。



『 直人さーん、連れて来たー 』




店内には、直人さんと数名のスタッフと思われる方々が広臣の声にこっちを見て来た。




『 久しぶりっすね！直人さん 』


『 おぉー！！登坂にAちゃん！ 』


「 直人さーん！あ、また小さくなりました？ 」


『 そうなんだよー５cmも小さくなって直人さん困っちゃうwwってコラ！ 』


「 ははははっww直人さん！服ありがとー 」



直人さんの前でクルッと回ると親指を立てた直人さん。直人さんに腕を掴まれ、店の奥に行くと、カメラマンがいた。




「 な、直人さん、何コレ？ 」


『 あれ？登坂から聞いてない？ 』


「 なにも……。」


『 顔出さないから、モデルやって！ 』









はい？









『 髪、登坂でしょ？うん、いいね。 』




腕を組み、壁に寄りかかった広臣を見ると【 頑張れ 】って口が動いた。またこの男は、勝手なことを…。






私の返事なんか聞かずに撮影が始まった。








…






…





…









モデルの方って大変ですね。
脱帽しました。





何十枚も写真を取られたものの、うまい具合に顔が隠されて私だとは、思わない…。なんかさみしいんですけど。






『 本当は、顔出しして欲しかったんだけど、彼氏うるさいからね。』


「 彼氏？wwいませんよー。募集中です！ 」




なんて言うとボソボソと直人さんが何かを言ってたけど、聞き取れなくて聞き直すと首を横に振った。









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