本当の君

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Aside






黙ってれば、かっこいいと思うんだけどな。
話すと俺様広臣様だからねー。


だから長続きしないんだよ、広臣は。






男も見た目が100%ってことか。








なんて思いながら買い物中の広臣を見てれば、女性店員に捕まる広臣。そして極め付けは、有名人かのように周りが女の子だらけになる。これが広臣様の買い物風景。







眉間に皺を寄せ片方の髪をかき上げれば、女の子の奇声？悲鳴が聞こえる訳で…。







これが広臣の
【 助けろ 】のサイン。








ラックから広臣の好きそうなＴシャツを片手に持ち、女の子の間をかき分けて広臣に近づくと、女性店員が気まずそうな顔をした。






『 おせーよ。 』


「 ごめん、ごめん。これ見つけたよ。 」




広臣に差し出した、某ブランドの黒のＴシャツ。

私の指に広臣の指が絡まり手が繋がれたのを見て、周りが女の子達が散りじりになった。




彼女じゃないですよー。
親友ですよーー。





『 これ？ Aは、何着て行く？』


「 直人さんのブランドの服。広臣は、Ｔシャツで行くの？」


『 そのつもり。 こっちもいいんだよなー。どっちがいい？』





棚上に並べられた白と黒のＴシャツ。
私に聞いても自分の好きな方を買うくせに。





『 白買ってくる。 』




やっぱりww
私の持ってきたＴシャツじゃなくて
自分で選んだものを店員に渡した。









．

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