本当の君

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〜回想〜


広臣side






『 ひろおみーーー！ 泣 』





またか……。





「 今回は、１か月？ 」


『 ２ヶ月です！ 』





俺の家に来て、酒を飲むA。
また振られたか。






『 なんで、なんで！？意味わかんない！ 』


「 俺も意味わかんない 」




Aの真似をするとほっぺを膨らませたA。
好きでもねー奴と付き合うからだろ。
告って来た奴と《 とりあえず 》付き合うお前が悪い。




『 好きになろうと頑張ったのに！ 』


「 はいはい。 」





頑張って好きになれるもんなのか？
嫌いなものは、嫌い。
好きなものは、好き。
なんじゃねーのか。





机に突っ伏したA





振られたら、必ず俺のところに来ては愚痴って帰っていくA。彼氏が出来た時も俺に1番に報告してくる。





『 みんな広臣みたいならいいのに！ 』


「 なんで俺？ 」


『 楽！ 』


「 なら、俺と付き合う？ 」


『 無理w親友だもんw 』





笑い話をしていると俺の電話が鳴った。





着信 ： ナナミ





コイツめんどくせーんだよな。
1回やったくらいで彼女面して。





「 はい。 」


《 あ、臣くん、今大丈夫？ 》


「 何？ 」


《 あのね… 》





『 ひろおみーー♡シャワー借りるねー♡ 』




は？




《 え？ 女いるの！？ 》


「 あ、 」


『 あとシャツ借りるねー♡ 』





机に突っ伏してたAがニヤニヤしながら、俺の通話相手に聞こえるように甘い声を出した。




『 広臣も一緒に入る？ 』





《 …最低！さよなら！ 》




机に肘を付き、両手で顔を支え俺を上目遣いで俺を見たA。




『 うざかったんでしょ？ 』





よくもまぁ、、
ご存知で……。






『 高校からの付き合いだからね 』


「 サンキュ 」


『 広臣、彼女作らないの？ 』


「 興味ない。 」


『 あっそw 』









あ、やべ。



Aがテレビのリモコンを持ち、ボタンを押すと、大人のシーンが映った…。






『 …………。 』


「 …………。 」







Aが来る前に見てたヤツ。
急いで消したからレコーダーの停止ボタン押すの忘れてた…。





『 …………。 』



「 …………。 」









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