本当の君

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広臣side






『 小林部長、確認よろしくお願いします！！ 』


『 今市よくやったなー。 』






『 俺、今調子イイっす！ 』






部長のデスクの前で 『 やべー調子いい！ 』って連呼するアホが一人ww。


ま、ここ一週間は、調子良かったな。
契約もまとまってるしな




部長との話を終え、俺の隣のデスクに腰をかけた隆二。パソコンに貼ってあるアルパカの付箋を指で弾き、スマホを見てニヤリと笑った。





「 幸せそうで何よりだね〜 」





隆二が昨日俺に言った台詞を隆二にかけると、俺を見て親指を立てた隆二。




…………まさか、Aが関係してるわけじゃないよな？





いや、ないない。
あの姿のAに惚れる奴がいるわけない。







隆二と仕事の話をしてると、俺のスマホの画面にLINEの通知が来た。






LINE
A： 明日何着ていく？








明日直人さんの店か…。
直人さんにもLINEしとかないとな。







『 臣、LINE来てんじゃんwデート？ 』


「 明日な。 」


『 やっぱ臣も幸せなんじゃんw 』




幸せ？いつも通りなんですけど？


そんな俺と話をしていると隆二にも何やら連絡があったらしく、にやけ顔が一気に暗くなった。




「 ……どうした？ 」


『 ん、いや別に…。 』


「 別に、って顔かよ。 」



何やら打ち込んで、スマホをデスクに投げた隆二。
さっきまでのテンションどこ行った？ってくらいにデスクに突っ伏した。





これは…話を聞いたら長くなるな…。
よし、帰ろう。







「 んじゃ、俺予定あるから、お先 」


『 お疲れ 』








月曜日に尋問するか…
なんて思いながら、会社を出て俺の家とは反対方向のAの家に行った。








ピンポーン









．




『 はーい、、ん？何？ 』



オールバックで頭の天辺にお団子を作ったA。
眼鏡もなく、大学の時に見た姿。









俺、いつから好きなんだっけ？








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