本当の君

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広臣side






野放しにしすぎたかな。









．






久々に来たAの部屋。
まさかまだ俺の物が置いてあるなんてな。



洗面台には、俺の使う歯ブラシがAの歯ブラシの横に鎮座。これ、まだ使えんのか？w

洗面台の棚を開けると、1番上の棚には俺の使っていた髭剃りやら、クリームやらがあの時のまま置いてあった。


これ、俺のだよな…？
もしかして…元彼の？





「 Aーー？これ俺のー？ 」



洗面所から顔を出すと眠そうに目を擦りながら、Aがこっちに向かって来た。いや…お前…その格好やばいだろ…。ショーパンにタンクトップで身体のラインがいい感じのA。




『 ………ん？買って置いていったのは、貴方ですが？ 』


「 そうだっけ？ 」


『 ってか、私届かないんですけど 』







過去の俺、よくやった。
下着までが置いてあったし。








風呂から出ると、自分のベットに寝そべってるA。親友にここまで気を許せるってお前、すごいよ？





『 ほれ、詰めろ 』


「 は？ソファ行けば。」


『 はいはい、早よ詰めろ。 』







そう言ってAの横に寝そべった。
タオルケットを掛けると黙って俺に背中を向けたA。






「 なんか、大学ん時思い出すね。 」


『 そうか？ 』


「 健ちゃん元気かなー。 」


『 あいつは、元気だろ。 』


「 言えてるw 」




思い出話をして、眠りについたA。









余裕ねーな…。

あの隆二がお礼でも女を誘うってレア。
しかも誘った女がA。


Aの全部に関わって、着実に俺に惚れさせるように動いて来たのに。最終的にAから言わせようと思ったのに。




作戦変えねーとな。






「 A、覚悟しとけ。 」






そう言って寝てるAの肩にキスをし眠りについた。








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