本当の君

11 ページ12

Aside



本日、水曜日。
今週も折り返し地点！！
はぁ〜昨日は、広臣のおかげで幸せでした！！
ラーメンに餃子、そして生ビール♡
あと2日頑張れば、休み〜♡





『 これ、お願い。』



そんな私のご機嫌をばっさりと打ち消し書類の山が出来た私のデスク。


どうやらリカさんは、女の子の日のようで機嫌が最高潮に悪い。それを察したかのように、毎日できる男の群れが一切出来ず、静まり返る経理部。





私のキーボードを叩く音だけが響いた…。









いや、待て待て、お向かいさん達よ…。
仕事をしてくれ…。って願っても仕事をする様子もないしデスクには、書類が1枚もない。







ダメだ……。




「 資料見に行ってきます…。」



なんて言って席を離れると、いつもいるかいないかわからない経理部の部長が『 いってらっしゃい 』と言った。








トイレに駆け込み、便座の蓋を閉めて上に座った。





はぁ〜〜。
疲れる……。
私の朝のあのテンションは、どこに……泣






って、そんなにトイレに閉じこもってもいられないし、出ようとした時、数名のヒールの足跡が聞こえた。




《 ねぇ、聞いた？リカさんのこと。今市さんに誘われるとかうらやましー 》

《 今市さんに誘われたのに、ドタキャンくらったってw》

《 それで今日は、機嫌が悪いんだwwあの地味子のデスクだけ書類の山だもんねー。かわいそーw 》








………原因は、忍者付箋？
おかげで今日も残業確定じゃん。
どうしてくれるの…。








話し声が聞こえなくなった後に、自分の部署に戻ると誰もいない…。

時計は、11時55分……。




仕事もせずに休憩かい！！
全く………。







コンビニで買ったパックの野菜ジュースにストローをさし、書類を整理して…業務に戻る。食べながら、飲みながらで申し訳ないがこうしないと日付が変わってしまう！





カタカタ



カタカタ



カタカタ



カタカタ









．









．









カタカタ…タンッ！！





お、お、終わったーーーー！！




時計を見ると、23時…
ありえないって……。





眼鏡を外し、前髪をくしゃくしゃにしてかき上げた。




はぁ……つ、疲れた…。






『 お、美人発見w 』







．

12→←10

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す