26 ページ26
広臣side
『 Aちゃん今日も来ないねー。』
「 ……。」
『 電話すれば？ 』
「 ……。」
『 気になるんだろ？ 』
「 ………。」
『 目のクマすごいよ？ 』
「 ………。」
『 今日もスーツ出勤？ww 』
「 ………ピックで刺すぞ？ 」
『 仕事人！？ww 』
本日金曜日。
月曜からAに会ってないし、連絡もしてない。
Aからの連絡待ち。
俺のLINEにめちゃくちゃ笑顔のAへの賭け。
『 Aちゃんの様子見に行くくせに。』
「 ……ここら辺刺しやすそうだなー 」
『 おっ！？かんざし屋！？ww 』
カランカランとなるドアベルの音に何度目を向けたかわかんねー……
『 いらっしゃいませー 』
今日も俺の店はそれなりに繁盛してる。
それでも一席だけ空けてあるのは、Aが来た時に返さない為。
Reserveと書かれたプレートは、今日も待ち人を待ってる状態で…
毎日練習しなきゃダメだって言ったのに…
「 隆二、あと頼むな」
そう言って奥の控え室へと足を運んだ。
なにしんてんだろ…。
毎日来てたくせに。
スマホを見てもAからの通知なんてなくて、こんなにスマホを見るなんてホスト時代以来だな…
.
『 待ち人来ましたよ♡ 』
入り口からオールバックの目を細めて笑う隆二が顔を覗かせた。
急いでホールに行けばReserveプレートがあるバースツールに両手をついたAが俺を見てふにゃと笑顔を見せた。
「 ……どした？ 」
『 へへへっ、酔っ払っちゃった♡ 』
「 へへへって、お前な… 」
酔っ払っちゃったって、なんだよ…
『 ひろおみしゃ〜ん、お水くらしゃい 』
「 ……ったく 」
俺が冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出しグラスに注げば、隆二がニヤニヤ全開で俺を見て来た…
Aにグラスを渡せば、またふにゃって笑顔の顔の赤いA。
カウンターを挟んでAの向かいに腰を下ろした。
丸氷を作るピックと手袋をつけた俺。
『 ふふふっ♡ 』
「 ……なんだよ 」
『 なぁ〜んでもなぁ〜い♡ 』
「 変な奴 」
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1365人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「登坂広臣」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
飛色(プロフ) - 1980noさん» こっち！？え？こっちにコメントww誰だろうと思ったら1980no様ww予想外でしたww (2018年1月8日 16時) (
レス) id: e8d784eb4b (このIDを非表示/違反報告)
1980no(プロフ) - こんにちはー☆ちょこちょこ読み返して今やっとgrayzone�‘匹濬�わりました！私読むの遅いんですよね←(笑)でも�△皸�き続き行っちゃいまーす♪まだこの時はコメントしてなかったな〜と皆様のコメを読みながらうんうんって頷きながら読んでます( ≧∀≦)ノではまた(^-^) (2018年1月8日 15時) (レス) id: fb6f76b200 (このIDを非表示/違反報告)
飛色(プロフ) - 知名さん» ありがとうございます！臣様の短編？お任せ下さいませませ。w (2017年11月7日 12時) (レス) id: e8d784eb4b (このIDを非表示/違反報告)
飛色(プロフ) - Koiruneiroさん» 続編今市へーーーん！ww (2017年11月7日 12時) (レス) id: e8d784eb4b (このIDを非表示/違反報告)
飛色(プロフ) - けいちゃんさん» ですよね。天使すぎてww (2017年11月7日 12時) (レス) id: e8d784eb4b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：飛色
| 作成日時：2017年10月20日 14時
