32話 ページ34
「｢｢誘拐事件！？｣｣」
江戸川が放ったその言葉に社員は驚きを隠せない状況だった。
中でもそれに血相を変えて噛みついたのが太宰。
太宰｢それはどう云う事ですか！？｣
『狙いはA君の異能力＿影月だろう。彼処まで殺戮に特化した異能は中々無いからね。それに今の彼には植物を操る異能も持ち合わせている……。』
そう、彼は生まれながら持った殺戮型の異能、『影月』だけでなく、とある事件により譲渡された異能、『戦慄樹』の二つを兼ね揃えた非常に珍しい異能力者なのだ。
多方、元々裏社会での才能に恵まれている息子を利用するつもりなのだろう。
確かにAが居れば、一晩で敵組織の一つは二つ潰すのは容易な事だろう。
＿本人の意思は別として……だが。
太宰にも理由は分からない。
A自身、足が動かなくなっても異能である程度は自由に動けていたし、特に任務に支障は出ないかと思っていた。
だが何を決心したのか、どんな出来事があったのか、彼は暗殺任務に携わる事があっても、自ら手を下す事は決してしなくなったのだ。
その時は勿論、太宰は何故なのか問いかけるが、
『何となく……かな？』
と微笑し誤魔化すだけだったのだ。
とにかく、彼がもう人を殺める事は有り得ないのだ。
＿其れこそ、自身の身に何が起きようとも、
太宰(……自分の身に？)
そうだ、幾ら彼でもこの言葉を云われてしまっては言う事を聞かざるを得ないだろう。
｢……従わなければ探偵社員を殺す。｣
それは彼にとって余りにも残酷過ぎる話なのだから。
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あずき(プロフ) - 夜さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けるととても嬉しいです。……更新頑張りますねw (2017年5月2日 18時) (
レス) id: e1f21a4d38 (このIDを非表示/違反報告)
夜 - とても面白かったですよ！更新応援しています、長文失礼しました。 (2017年5月2日 15時) (レス) id: 0efd162ef6 (このIDを非表示/違反報告)
夜 - 今更なんだけど、みんなそんな強く言わなくてもいいんじゃ…気づいてなかっただけなんだから、「オリフラたってるから外しといてください」とかっていえばいいのではないのでしょうか。そんな強く言うことはないでしょう。そして、作者さんを挑発するのはやめた方がいい (2017年5月2日 15時) (レス) id: 0efd162ef6 (このIDを非表示/違反報告)
あずき(プロフ) - すみません気づきませんでした。ご指摘ありがとうございます。 (2017年3月12日 16時) (レス) id: e1f21a4d38 (このIDを非表示/違反報告)
のん民(プロフ) - 他の奴らも言ってっけど、オリフラは外さな。あ、別に消去されてもいいって言うんならそのまんまでもええけどｗ (2017年3月12日 15時) (レス) id: 162b78bfbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あずき | 作成日時：2017年2月17日 0時
