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ゲホゲホッ
ほぼ毎日吐血するようになって、胸が苦しくなって、呼吸ができづらくなったり、病状は悪化していた。
その度に優しく看病してくれるのが総悟だった。
夜は毎晩一緒に寝てくれて、私が苦しくて起きると、仕事があるにも関わらず総悟も起きてくれたり。
女中の仕事は、土方さん、近藤さんが団員に頼んでくれたらしく、団員がやってくれていた。
もう女中の仕事をすることは二度とないのかなんて思うと悲しくて辛かった。
最後にやったのは洗濯だっけ。なんて
沖田「病院行きやすかィ?」
『んーん、いいの』
何度も病院に行きなよって言われるけど、どーせまた余命を言われるだけ。
私自身あとどのくらい生きることができるか分からない。
もちろん総悟だって知らない。
だったら、余命はもう知りたくない。
悲しくなるだけだから。
沖田「明日は花祭りですぜィ」
『もうそんな日か…』
沖田「…」
きっと総悟はずっと我慢していたのだろう。
一粒の涙が、総悟の目から零れた。
初めて見る総悟の涙に、私も泣いてしまった。
沖田「Aが泣くと俺も泣けてきちまう」
『私が泣く前に泣いてたくせに
総悟に出会えてよかったな』
沖田「まだ生きて楽しいことするって約束したじゃねぇですかィ」
『そうだね。』
私はその晩も、総悟に抱きしめられながら眠りについた。
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永遠の非リア - 銀魂面白かったです…。大好きでした。真選組が優しくて強くてでも弱くて。みんなの優しさが嬉しく感じました。推しは沖田と銀さんと土方さんと…まぁ沢山います。死ネタは好きです。みんなが悲しんでくれるから。本当にありがとうございます。応援してます。 (2019年6月9日 10時) (レス) id: dec930c8a5 (このIDを非表示/違反報告)
沖田桜華 - すっごくいい話で親の前で泣いてました。(顔頑張って隠してたけど。)これからも更新頑張って下さい! (2018年10月30日 23時) (レス) id: 98b8c85960 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のん | 作成日時:2017年9月28日 7時