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沖田「じゃA、ご飯の時間になったら呼びまさァ」
『あ!ご飯!』
沖田「休んでなせェ
みんなには俺が言っとく」
『ありがとね本当に』
顔を赤く染めながら歩いてく総悟の背中を見送った。
私は部屋に1人になるなり、苦しい頭痛と戦った。
こんな体だから、女中の仕事もまともに出来ない。
「Aさんのご飯ほんと美味しいです!」
ってよく団員が言ってくれるんだけど、もうそんな言葉も数回程しか聞けないのかななんて思ったら、胸が苦しい。
まぁ、調子いい時は、総悟に止められても作らなきゃなっ!
なんて呑気に考えてた。
その反対に、明日病院に行こうかと思ったりもしたけど、余命を告げられるのはもう嫌だから辞めた。
1人になると色んなことを考えてしまう。
あと3ヶ月、総悟を幸せにするにはどうしたらいいかとか。
真選組に入った時から死ぬのは怖くなくなった。
でも総悟という、誰よりも大事な存在が出来てしまって、死が、別れが怖くなってしまった。
なんで病気なんて持ってしまったんだろう。
コンコン
『はーい』
山崎「Aさん!!」
障子の前には、笑顔の山崎くんがいた。
『どうした?』
山崎「ケーキ買ってきたんです!何が好きかわからなかったので、苦手だったら捨ててください!
それに、夜ご飯は俺が作りますんで!」
私は山崎くんの優しさに泣いた。
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永遠の非リア - 銀魂面白かったです…。大好きでした。真選組が優しくて強くてでも弱くて。みんなの優しさが嬉しく感じました。推しは沖田と銀さんと土方さんと…まぁ沢山います。死ネタは好きです。みんなが悲しんでくれるから。本当にありがとうございます。応援してます。 (2019年6月9日 10時) (レス) id: dec930c8a5 (このIDを非表示/違反報告)
沖田桜華 - すっごくいい話で親の前で泣いてました。(顔頑張って隠してたけど。)これからも更新頑張って下さい! (2018年10月30日 23時) (レス) id: 98b8c85960 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のん | 作成日時:2017年9月28日 7時