【EXO】お得意さま #2 (ページ10)

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一人になった家ってこんなにも静かだったんだ。

辺りを見渡しても、まだオッパが出ていった実感なんて湧かなくて。

…でもあれは、宣戦布告されたってこと？

もう私たちが兄妹じゃなくなったなら、普通の男女がするようなことも出来るってことだよね。

…あーもうダメ。

寝ちゃおう、寝てすっきりしよう。

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いつもと何も変わらないオフィスの光景に安心させられている気がする。

身の回りの事が変わったって、隣のジョンインくんやソアは変わらず私と仲良くしてくれる。

そして、目の前には変わらず私の実績のグラフが表示されているパソコン。

なかなか伸びない実績に、目を逸らすとジュンミョン部長とばっちり目が合った。

…ファ、イ、ティ、ン、って口をパクパクさせてる。

そりゃあまあ、言われなくても頑張りますよ…。

はあ、とため息をついて給湯室に行こうとすると、メッセージを受信したことを伝えるスマホ。

…セフンさんからだ。

SE"今週末、どこかお出かけしませんか？僕とAさんと、チャニョリヒョンとソアさんで。"

…あ、チャニョルさんとソアに誘われたヤツだ。

2人に無理やり予定空けるように言われたから、もちろん行くことは決まってるんだけど…。

なんだろ、セフンさんに誘われると嬉しい。

JI「先輩～何ニヤニヤしてるんですか！」

「うわっ！びっくりした…ジョンインくんか…。」

JI「僕で悪かったですね！」

みるみる不機嫌になっていくジョンインくん。

というか、私ニヤニヤしてたんだ…。

普通に考えたら気持ち悪い人だから気をつけないと。

ふいっとそっぽを向いて行ってしまったジョンインくんを見送って、スマホとにらめっこする。

…返信、どうしよう。

正直楽しみだし、誘ってくれたことはとても嬉しい。

でも、こういう時って素直に返信した方がいいの！？

…今まで恋というものを経験してこなさすぎて、こういう時の対処法がわからない。

ええい、もうなんでもいいや！

どうせ駆け引きなんて出来ないんだし、素直に嬉しいです楽しみです！って伝えちゃおう。

"誘っていただいてありがとうございます。とても嬉しいです！今週末、楽しみにしてます"

っと、送信。

…どうしよう、セフンさんからの返信が楽しみで気になる。

…ダメダメ、ちゃんと仕事しないと。

というかいい歳した大人が返信が気になっちゃうなんて、恋って何なんだ。

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