【EXO】お得意さま #2 (ページ11)

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残業もそこそこに、そろそろ帰らなきゃと思うんだけど。

どこに、…どっちの家に帰ればいいんだろう。

いや、ここは普通自分の家なんだけれど…。

セフンさんから合鍵持たされてるから、それも返さなきゃだし。

いやいやでも、ここは自分の家に帰るとこだから。

…とりあえず、セフンさんに電話してみるか。

スマホを取り出し"オ・セフン"の文字をタップしようとした。

――ピヨヨン、ピヨヨン。

…画面には、"オ・セフン"の文字。

嘘、こんな偶然ある？

慌てて呼吸を整えて応答ボタンを押した。

SE「ヨボセヨ？Aさん？」

「あ、はい！Aです！セフンさんお疲れ様です。」

SE「お疲れ様です。今何してます？」

「会社出て帰るところです～。」

SE「そうですか、じゃあ夕飯は一緒に食べれそうですね。近くのイタリアン予約しといていいですか？迎えに行くので明るいとこで待っててください。」

「…はい？あ、あの？私今日もセフンさんにお世話になるんですか？」

SE「えっ…そのつもりでしたけど…。」

嘘、気まずい沈黙が流れてる。

考えろ私、なんて答えたらいい？

「あ、はい！わかりました！待ってますね～…。」

SE「はい！…楽しみにしてます。」

…私のパボ。

…でも、セフンさん嬉しそうにしてたよね！？

それに、最後に小声で『…楽しみにしてます』って可愛過ぎない！？

…そんなことは置いといて、また食事に行くことになってしまったけれど今日はちゃんと帰らないと。

さすがに泊まるのは申し訳ないし。

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Sehun side

昨日のことがあったからAさんが心配で心配で。

今のところはただの取引先の担当者である僕が、ギョンスヒョンがいるAさんのことを誘っていいんだろうか。

…でも、昨日の様子から見るに、二人は付き合っていない？

…憶測で考えていてもダメだ。

ちゃんと聞いて、もしダメだったら潔く振られよう。

その時、ぐるぐるとまとまらない考えを断ち切るようにスマホが震えた。

…チャニョリヒョンからのメッセージか。

CY"Aちゃんのことちゃんと誘えたか～"

さぞかしニヤニヤしながら送ったであろうメッセージに腹が立ってきたけれど、冷静に返信する。

SE"ばっちりですよ。楽しみにしてもらってるので頑張りましょうね、ヒョン。"

ヒョンにもプレッシャーをかけたとこだし、レストランに予約の電話でもかけるか。

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