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車の中での会話は一切なかった。



ただただ長い沈黙の末、着いたのは私の家だった場所。



正直もうオッパとは暮らしたくないけれど、ちゃんと説得しないとダメな気がする。



…ちゃんとオッパならわかってくれる。



玄関を開けて私に入るよう促したオッパ。



…あたり前だけれど、昨日から何も変わっていない。



GS「…おかえり、A。」



そう言って私を抱きしめる。



「…それは、」



GS「恋人にするハグ。」



妹だからするんだよね、と言おうとしてもオッパに遮られた。



GS「Aはさ、僕のこの気持ちを間違ってるって思ってるでしょ?」



抱きしめたまま問いかけてきた。



否定することも、肯定することも、出来ない。



GS「…僕たちは血が繋がっていない。それに、誰よりも近くでAのことを見てきた。僕以外にAの恋人になれる人なんていないと思うんだけどな。」



抱きしめる力が強まる。



私は依然抱きしめ返すことを出来ずにいた。



「…私、優しくて心配性なオッパが好きだったよ。でも、セフンさんの事を悪く言ったり脅したりするオッパは好きじゃない。」



息が詰まりそうだ。



でも私も恋する気持ちがわかる。



好きな人の前だと、嫉妬とか黒い感情が生まれてしまうものだから。



「オッパの気持ちはちゃんと受け止めたいって思ってるよ。オッパの望む答えを出せなくても。…でも、それには時間と信頼が必要だと思う。」



抱きしめる力が弱まった隙に、するりと腕の中から逃げた。



GS「…僕たち、兄妹じゃなかったらこうならなかった?」



真っ直ぐに潤ませた、少し困った瞳で問いかける。



…私が大好きだった頃のオッパの目だ。



「そうかもね。」



GS「…じゃあ、兄妹やめよう。」



え…?



目を真ん丸にしてオッパのことを見ると、真剣な顔で見つめてくるから何も言い返せない。



GS「僕Aのこと諦めるつもりはないよ。だから、正々堂々Aに好きになってもらえるように頑張るよ。」



そう言ってオッパは家の鍵を私に押し付けた。



GS「これからはオッパじゃなくて、ギョンスって呼んで。一人の男として僕を見て。」



「そんな、」



GS「…僕、家出るからAが使って。…あの時脅すようなことしてごめん。」



オッパは静かにドアの外に消えていった。



残された私は、どうすることも出来ずにその場に佇んでいた。



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りん(プロフ) - 年上の女性のいたいところ…セフン頑張って! (12月9日 7時) (レス) id: 1dd6c0734d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:nel_ | 作成日時:2019年11月12日 19時

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