【EXO】お得意さま #2 (ページ38)

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早いもので仕事に夢中になっていると、週末はすぐ来てしまった。

あれからアッパに連絡を取ったら、案の定話を進めていたみたいで。

断るなら早い方がいいということで今日会いに行くことになっている。

SE「…どうしよ、相手の男がAのこと好きになったら。」

「ならないよ。もしなってもちゃんとセフニがいるって断るよ。」

いつになく不安そうなセフニの頭を撫でようとした…背が高すぎて届かないな。

SE「…やっぱり僕も一緒に行った方が…。」

「んーん、アッパが勝手に決めたんだし私ひとりで大丈夫。セフニに迷惑かけられないし。」

セフニの大きくて角張った綺麗な手をぎゅっと握る。

今日だけはちょっと頼りないね？

でもそんな弱いところも愛おしい。

SE「僕、Aの事となるとダメだね。余裕なくなるし子供っぽいかな？」

顔を赤くしてはにかんで、私を抱きしめる。

「ううん。…嬉しいよ。すごく。」

セフニがあまりにもぎゅうぎゅうと抱きしめるから、私にかかる髪と吐息が擽ったい。

なかなか離してくれないからモゾモゾと動いて逃げ出そうとするけど…。

SE「…これから他の男の所に行くなんてやだ。…僕すごく妬いてる。」

ちょっと低い声で耳元で囁かれれば、みるみる体温を持っていく私の身体。

…どうしよう、すごくドキドキした…。

SE「…あれ、顔が真っ赤だよ？」

さっきまで余裕がない、子供っぽいって言っていたセフニは何処へやら。

余裕綽々だし完全にセフニのペースだし。

恥ずかしくなった私は隙を突いて腕から逃げ出し、そのまま行ってきますのキスをして家を後にした。

不意だったからか目がまん丸なセフニも見れたし、私なら大丈夫。

セフニ、勇気をくれてありがとう。

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昔風の家屋の座敷に通されて相手の人を待っていた。

…最近高級そうな所ばかりで食事を取ってる気がするけれど、大丈夫かな…。

でも、申し訳ないけど食事が出される前に断って帰るんだから！

部屋をキョロキョロと見渡していると、静かに引き戸が開いてそっと現れた美しい男性。

…え、この人めちゃくちゃ顔が綺麗だしスタイルも抜群だし何故私なんかとお見合いを…？

アッパ、このお見合いに沢山お金使ってたらどうしよう…。

あんまりジロジロ見るのも良くないかなと思っていると、男性は口を開いた。

TM「イ・テミンと申します。本日はよろしくお願い致します。」

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