【EXO】お得意さま #2 (ページ35)

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オッパに連れてこられて来たのは、LS社近くの高層ビルの中のレストラン。

オッパ、こんな高級そうな所知ってたんだ…。

GS「…お疲れさま。乾杯。」

「…乾杯。」

明日も仕事ということで、気を使ってくれたオッパからウェルカムドリンクを受け取ってグラスを合わせる。

カラン、と掠れた心地の良い音が響いた。

GS「…あれからどうなの？家には帰ってるよね…？」

「あー…。」

あれからセフニとお付き合いをして同棲してるなんて言える訳ない。

恐らくオッパはセフニのことよく思っていないだろうし…？

GS「…ふーん、もう付き合ったんだ。意外と早く告白したね、セフニ。」

「わっ！？」

GS「ちょっとA汚い。ドリンク倒れそうになったじゃん。」

オッパの衝撃的な一言により、思わず口の中のドリンクを吐き出しそうになった。

そのオッパはやれやれとでも言いたげに、テーブルを整頓している。

というか、なんで私とセフニが付き合ってることわかったの！？

GS「…賭けで言ってみたら図星か…。言わなきゃ良かったかもな。」

オッパはぼそっと呟いてドリンクを飲みほして、それからワインを注文した。

「え、さっきお酒は飲まないって…。」

GS「…もういいでしょ、失恋したの。今日はAも潰して持ち帰るから。」

「は、何言ってんのオッパ。」

GS「そうなりたくなきゃ今からセフニ呼んで。」

「………え？もっと何言ってるの？」

怪訝な顔でオッパを見つめても、涼しげな顔でワインを飲んでるだけで少しも表情を変えない。

GS「早くセフニ呼んでよ。」

「…わかったけど変なことしないでよ。」

仕方なくスマホを取り出してセフニにメッセージを送る。

すぐに行く、とだけ返ってきてそこからスマホは何も受信しなかった。

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10分程経って、息を切らしたセフニが現れた。

そんなに急いで来なくても良かったのに…。

SE「…っはぁ、っぁ…、A、お待たせ…っ。」

「セフナ、突然呼んでごめんね。とりあえず座って。」

席に着くなりオッパを睨んでるセフニ。

それに対してオッパは何も思っていないのか、特に気にしている様子はなかった。

…たぶん、セフニにとってはそういう余裕ぶった態度も気に食わないんだろうなぁ。

というか、自分で呼び出しといて放置はないでしょ、オッパ。

GS「…セフナ、来てくれてありがとう。」

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