【EXO】お得意さま #2 (ページ30)

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「え…、んっ…！」

答える暇もなく重なるセフニの唇。

突然のことすぎて感触なんてよく分からないけれど、セフニが私のことを大好きでいてくれてることは痛いほどわかった。

そして、ゆっくりと離れていく。

…どうしよう、どんな顔で見ればいいの。

SE「…その顔、わざとやってる？」

「えぇ、私変な顔してた！？よね、絶対変な顔してるから見ないで！」

恥ずかしすぎて顔を思いっきり手で隠して、指の隙間からセフニの顔を見てみる。

SE「…あーもう本当に可愛い。」

次の瞬間、すっぽりとセフニの腕に収まってしまって離してくれない。

「もう、みんな見てるって…。」

絶対周りのお客さんたち、私たちのことをバカなカップルだと思ってるよ！

SE「いーの。Aは僕のだよ、って見せつけてる。」

「…そんな事しなくても、私はセフニのなのに…。」

SE「…っ、あのさ…、それ無自覚？」

え、私何か変なこと言ったかな？

今度はセフニの耳が真っ赤になってるし、照れてるのかこっちを見てくれない。

「…もう、行くよ！ソアとチャニョルさん待ってる。」

恥ずかしすぎて素直になれずにセフニから離れて、でも寂しかったから手は繋いであげた。

SE「…ふふ、はぁい。」

可愛かったりかっこよかったり。

セフニのたくさんの表情が知れて、本当に幸せだ。

初めて会った時は想像もつかなかったな。

こんな風に隣で手を繋いで、大好きって気持ちが伝わって、あったくて満たされるの。

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退場口の近くに集合した私たちは、それぞれのエピソードに花を咲かせながら歩いた。

そして日も暮れ、楽しかった初ダブルデートも終わってしまいそう。

ソアは私に目線を送ると、そっと耳元で囁いた。

SA「どうだった、キスできた？」

「なっ…、そ、そういう事は聞いちゃダメでしょ！」

SA「…ふぅん、その顔は出来たのねー。よかったじゃん！」

満足そうに笑ってチャニョルさんの元に走って行った。

…もう、そういうソアはどうなのよ…、ってちょっと気になってる私もいるけど。

…ってうわ、チャニョルさんキス魔なの？

人目も気にせずソアのおでこにキスしてるし、絶対したわ…、ちょっと複雑。

セフニも楽しそうだったし、本当に今日はいい日だった。

いっぱい幸せを貰って、大好きって気持ちが止まらなくて、ずっと一緒に居たいなって思えた日だったよ。

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