【EXO】お得意さま #2 (ページ31)

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どれだけ楽しかった日にも終わりは来て、またいつもの生活に戻らなきゃいけない。

セフニは朝早く起きて出勤、私もそれを見送ってから出勤する。

…昨日は初デートで満足しちゃって、結局その先には進めずじまいだし。

別に急ぐ必要はないし、私たちのペースでいけばいいかなとは思っているけれど、セフニに我慢させてないかなって心配になっちゃう私もいる訳で。

「…行ってきます。」

誰も居ない部屋に向かってそう呟いて、重い足取りで会社に向かった。

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いつもと変わらないはずのオフィス。

…だけど、今日は明らかにみんなの雰囲気が違った。

なんというか、どんよりしてるっていうか空気が重いっていうか…。

「…おはようございますー…。」

私の微かな挨拶も、ガヤガヤとしたオフィスに吸い込まれて消える。

こんな時に限ってジョンインくんは居ないし、ベクも遊びに来てないし。

その時、私のデスクにわざわざジュンミョン部長がやって来て低い声で私に言った。

JM「…ちょっと、Aちゃん。今すぐ第一会議室来て。」

「え…？はい、わかりました…。」

いつになく真剣な表情の部長。

…なんだろう、嫌な予感がする。

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第一会議室には私とジュンミョン部長の二人で、他の誰も居なかった。

綺麗に整頓された資料や飾られてる表彰状が妙に威圧感を与える。

「…あの、部長。何でしょうか。」

ジュンミョン部長はしばらくして、やっと重い口を開いた。

JM「…オ・セフンくんとはどういう関係？」

「えっ…、と…。」

すぐに『ただの取引先の相手です』って言わなきゃいけない気がした。

…でも、嘘なんて付けなくて。

JM「なにか言いづらいことでもあるの？…付き合ってる、とか。」

「…それは、」

認めたら、いけないに決まってる。

仕事上取引相手に恋するなんてダメに決まってるのに、それを忘れて舞い上がってる私がバカだった。

JM「…追い詰めるようなこと言ってごめんね。うちの会社は社内恋愛も仕事先の恋愛も個人を尊重するためにOKにはなってるんだけど…、それをよく思っていない上の権力者も居て。」

…それはそうだよね、仕事に支障が出るリスクがあるんだから。

JM「…だから、僕はAちゃんの恋愛を応援するけど、上にバレないうちに昇格って形で新規の出張先に派遣されてくれない？」

「え…？」

セフニが、お得意先じゃなくなる？

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