【EXO】お得意さま (ページ37)

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「お待たせしてしまってすみません。」

CY「いえ、全然待ってないですよ。じゃあ入りましょうか！」

待ち合わせの10分前に来たけれど、もうそこにはチャニョルさんが当然のように立っていた。

しかもそこで全然待ってないと言えるなんて、完璧すぎて感心してしまう。

…しかし、こうもトントン拍子に打ち合わせ(？)が決まるとは思っていなかった。

幹部と言ってもメールで日時や場所、参加人数なんかを管理するだけだと思っていたけれど、チャニョルさんは直接会った方が早いと次の日にこうしてカフェに呼び出してきた。

…恐ろしい行動力の化身だ。

ただ、私だってそれだけの理由でこうしてここに来ている訳ではない。

要は、利害の一致だ。

CY「…で、ソアさんはどうなんですか？」

「…知りたいですか。」

CY「…では先にセフニの事から話しましょうか？」

チャニョルさんは私のメッセージアプリのアイコンに設定されているソアに一目惚れをしたらしい。

親友なんだから何か情報をくれ、と願ってきたかと思うと、今度はセフンさんの情報を差し出してきた。

…交換条件ってやつだ。

「…私が知っている限りではソアは今は彼氏いませんよ。」

CY「本当ですか！！やった！！」

…いちいち声と身振り手振りが大きいなぁ。

…ただ、あの子もイケメンだからって簡単に好きになるとは限らないしなぁ。

だってあのジョンインくんにもなびかないし。

…それは私もそうだけどさ。

「ソアは恋愛には前向きですけど、顔だけで好きになる様な軽率な子じゃないのでそこら辺は性格でアピールがいいかと。」

CY「なるほど、ありがとうございます。」

この顔にスタイル、性格だって明るくて完璧すぎる彼がモテないはずがないのに、謙虚にアドバイスを聞いてくれる。

…ソア、あんたこんな素敵な人に好きになってもらえるなんて幸せ者だよ…。

なんておばあちゃんみたいなことを考えていると、チャニョルさんはセフンさんの事を話し始めた。

SE「セフニも彼女はいないみたいです。…というか、今まで居たことないと思います。」

「ぶぇ！？あ、あのセフンさんが！？」

だって、あのセフンさんだよ！？

彼のミステリアスで独特な雰囲気の顔が嫌いな女子なんて居ないでしょ！

それにスラッとしていて無駄がない完璧なスタイルに、笑った時に見せるギャップとか！

…いけない、熱くなってしまってはダメだ。

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