【EXO】お得意さま (ページ36)

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「おはようございますー…。」

JI「先輩！おはようございます！やっと会えた～！」

ジョンインくんにしっぽが付いてたらそれはもうぶんぶん振っているだろうな、というくらいに好意が表れていた。

でも体調管理を怠って休むことになってしまった私は、みんなに迷惑をかけてしまった罪悪感で押しつぶされそうで。

JI「あれ？元気ないですね…、何かありました？」

しっぽをしゅんとさせてジョンインくんは私のデスクにコーヒーを置いた。

「あ、ありがとう。病み上がりで調子出ないの。」

ジョンインくんが入れてくれたコーヒーはミルクの配分が絶妙で今日もとっても美味しい。

JI「そうですよね、今日は無理しないでください。」

優しく微笑みかけるジョンインくん。

ふと隣の部署の様子が見れる窓に目をやると、女の子たちがジョンインくんに釘付けになっていた。

…なんであんなにモテるジョンインくんに好かれてるんだろう。

単純な疑問をかき消すように自分のデスクに目をやると、昨日の分もあるのか大量の資料が佇んでいた。

「…うっそ～…。」

思いっきりテンションが下がった私はジュンミョン部長に視線を移す。

…私に出来る仕事の量を考えてくださいよ！

テレパシーでそう伝えてみた。

JM「Aちゃん？」

突然こちらに振り返りニコッと笑ったジュンミョン部長。

嘘、私テレパシー使えるのかな。

「いえ、なんでもないです！」

わざとらしく微笑んでみると、私の挑発に乗ってくれたジュンミョン部長は微笑んだままさらに資料を私のデスクに持ってきた。

「…はあ、何考えてるの…？」

JM「何か言った？Aちゃん？」

眉毛をちょっとあげて下から覗き込んでくる。

「…いえ、自分に言ったんです。」

いつもはとっても優しくて寛大な部長なんだけど、たまにこうして意地悪してくる。

…仕事を休んだ罪悪感を少しでも減らせるように無理な仕事を頼んでくるんだよね。

今は自分にそう言い聞かせるしかなかった。

やっと起動したパソコンで留守にしていた間に溜まったメールをチェックする。

"件名:合同親睦会について"

見覚えのない差出人からだ。

CY"お疲れ様です、パク・チャニョルです。ミンソクさんの昇格祝い兼合同親睦会についてのご連絡です。"

あ、勝手に親睦会にされてる。

…というか、私チャニョルさんと幹部任されてるんだった。

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