【EXO】お得意さま (ページ34)

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…嘘だ。

オッパが持ってきた体温計は私の体温を38度と示している。

GS「A、風邪貰ってきたね。」

オッパは私の顔を覗き込んで苦笑いした。

手には水とおでこに貼るひんやりするシート。

「…あの、オッパ仕事は、」

GS「休んだに決まってる。」

当然のように微笑んだオッパは私のおでこを撫でてひんやりするシートを貼った。

GS「お粥作ってくる。喉乾いたら水飲んでね。」

軽い足取りでキッチンに向かうギョンスオッパ。

…そんな、仕事まで休まなくていいのに…。

でも病人が何を言っても無駄だろうから、今はオッパに甘えよう…。

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BH"俺の風邪移ったな"

JM"Aちゃん大丈夫！？しっかり休んでね"

JI"先輩大丈夫ですか！早く先輩の顔見たいです"

寝て起きたらメッセージが沢山届いていてびっくりした。

…1番びっくりしたのは、セフンさんからメッセージが届いていたこと。

SE"体調はどうですか？無理しないでください"

…どうしよう、なんだか嬉しい。

あーでもないこーでもないと返信を考えていると、オッパが部屋に入ってきた。

GS「…起きた？これタオル代えて、スマホは見ない。退屈だろうけど寝なきゃ。」

「うーん、寝る～。」

返信は後でもいいか。

普段の寝不足を取り返せるいい機会だし。

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Kyung-soo side

Aが寝た後、テーブルに置いてあったAのスマホが着信で震えた。

画面には"オ・セフン"の文字。

…間違いない、大学時代の後輩のセフニだ。

でも、なんでAのスマホにこの文字が？

…1人で解決しない問題を膨らませていても仕方がない。

GS「ごめん、A。」

聴こえてないだろうけど、一応謝ってから応答する。

SE「…よかった、出た。Aさん大丈夫ですか？あの時のこと謝りたくて、」

久しぶりに聞いた低くて落ち着いた彼の声。

GS「…あの時のことって何？」

僕の知らないAのことをセフニが知ってる。

それは当然のことだけれど、Aの事を妹として見ていない僕にとっては嫉妬の感情を抑えることは容易くない。

SE「…誰ですか。」

GS「…僕だよ、セフニ。…ド・ギョンスだよ。Aになんの用？」

セフニは僕に妹が居ることは知らないから、僕たちが兄妹だってわからないはずだ。

SE「…ギョンスヒョン。」

少し驚いたような、何かを悟ったような声色。

そう、そのまま勘違いしていて。

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