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プログラム 5番 ページ14

Aside






『ただいまー』






「あらお帰りなさいA。ご飯、出来てるわよ〜」






『何でそんなに上機嫌なの?』






「やだ、いつも通りじゃない!」






そう言って頰を膨らめたのはAの母だ。






この歳で頰を膨らませるのはどうかと思う。





その後、帰ってきた父親を含めご飯を食べ、リビングでのんびりしていた時、





「A、神代君って知ってるか?」





唐突に父からそんなことを言われ驚いた。





『知ってるよ、割と話す』





そう言うと父も母も驚いていた。





「やだ、もしかしてAったら恋してる…!?」







母は嬉しそうにそう言い、父は何故か頷いていた。





『??』





よく分からず首を傾げた。





「いや、神代君が誰かと話すなんてな……」





もっとわからない。





「ちょっとパパ〜そういう時は娘の恋を応援しないと〜」





この母は母で大丈夫だろうか。1人だけ話がずれている。





『それよりなんで先輩のことパパが知ってるの?』





「ほら、パパも音楽やってたから〜

神代君のお父さんがバイオリンでお母さんがピアノだったの、

もう少しでパパを神代君のお母さんに取られるところだったんだから〜」







「人聞きが悪いな。あの人は素晴らしい音楽家だ。俺とは違った。

…その話じゃなくて、まだ2人と親交があった時に小さい時の神代君…風牙君だったか?によく会ってたんだ。」





『えっ、小さい頃の先輩?_____めっちゃ可愛いかも。見たい!写真ない!?』




Aは興奮して前のめりになった。





「残念ながら写真はないがな。その頃から風牙君はすごく優秀な子だったなあ」





「まあでもあんな事があればねぇ…」





母は少し悲しそうな顔をした。





『??』





「そこでさっきの話に戻るんだ。

_____風牙君はお母さんを病気で亡くしてな。

それ以来塞ぎ込んでしまったようだったから…」





『…そうなんだ……』





思わず俯いてしまう。





そんなことを考えもしなかった。もしかしたら、今までの自分は迷惑だったかもしれない。





「…まあでも少しでも話しているんなら平気だろう。人間、変わるものだからな。」





父はその言葉でこの話題を打ち切った。

プログラム???番→←作者の叫び(?)



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(プロフ) - 姫歌さん» コメントありがとうございます!!イベント参加許可もありがとうございました! (2019年3月14日 23時) (レス) id: d88528ecc4 (このIDを非表示/違反報告)
姫歌(プロフ) - イベント参加有り難うございます!とても楽しく読ませて頂きました。更新頑張ってくださいね! (2019年3月14日 23時) (レス) id: d8a4d97043 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:皐月蒼 | 作成日時:2019年3月11日 22時

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