*壱 ページ3
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ドスンッッ。
そんな重い音を出して見事に尻で着地。
痛ぇよふざけんな
痛む尻をさすりながら、よいしょっ、と立ち上がった
『はーーーーーーぁ…。』
深い溜息をつく
そりゃいきなりこんな所に飛ばされたらそーなるわ
腕の中にいるこんのすけがピョンっと飛び出した
「A様!この世界の事よく分からないと思うので、これから説明しますね!」
『あー、うん。よろしく』
立ってるのがダルいので、辺りを見回し座れそうな場所を探す
お、芝がある。下に川も流れている
「ではまず、先程、役人が言ったように、時間遡行軍が次々と消えていくと言うバグが起こっています。ご存知ですよね?」
『うちの子たちも言ってたからねぇ』
「何らかのバグでこの世界に飛ばされた時間遡行軍を絶滅させる事、そしてバグを修正する事がA様の使命です!」
そこら辺は理解している。
あー眠い。思わず大きな欠伸を一つこぼした
「次にこの世界の事ですが、"異能力"と呼ばれる能力を持った者達がいる世界で…」
『OKOK、簡単に言うとめんどくさい事は関わるなと』
まぁ既にめんどくさいから無理だと思うけど
「ちゃんと話を聞いてください!」
『いーよいーよ。パパッと時間遡行軍ぶっ倒して帰れば一件落着、』
ふぅ、とため息を吐き、そこでふと気付いた
『…うちの子たちは?』
「あ!その事も説明します!」
しゅーんと耳を下げていたこんのすけが待ってました!と言わんばかりに声を上げた
「A様の"瞳"にいます!」
『………まぁ、察した』
「おお!流石です!物分りがいいですね!」
良く言われる。
普通に考えても刀持ち歩くのは憲法違反だし、目立つ。
瞳の中って事は呼べば出てくるとかそーゆー仕組みだべ?
『ま、とりあえず…家探すか』
「お任せ下さい!」
今にも走り出しそうなこんのすけの首根っこを掴む
グエェッと唸り声を上げたが聞こえない聞こえない
「A様…な、なにを」
『いや、どー考えても狐がいるっておかしいでしょ。
大人しく肩に乗ってなさい』
まだ少し咳き込んでいるこんのすけを肩に乗せ、ごめん、と頭を撫でた
…っし、行きますか
気合いを入れて初めて見る道を歩き始めた
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kaki氷 - 終わりか〜〜分かるわ〜急にネタ浮かばなくなるのとか、他作品に沼るのとか!天の恵み待ちby (2022年11月13日 16時) (レス) @page32 id: 3cc8562ddc (このIDを非表示/違反報告)
アスパラ - この作品めちゃくちゃ好きです!!何度も読んでて続きが気になりすぎてつらいんですが、まじでお願いします続編をお恵みください (2022年5月14日 22時) (レス) @page31 id: 3c601836b6 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 初コメ失礼します!!とても面白い作品で何度も読み返してしまいました!!終わりとなっているのは残念ですがもし創作意欲が出てきたら書いていただけると嬉しいです!ほかの作品の更新も頑張ってください!! (2020年1月30日 18時) (レス) id: a265b6fcb3 (このIDを非表示/違反報告)
ひにゃたこ - 更新されないのですか?! (2019年11月29日 18時) (レス) id: 2190e9e698 (このIDを非表示/違反報告)
ヱりス(プロフ) - これって終わりなんですか…?!他の作品なども忙しいと思いますが、この作品大好きなので更新希望です…!! (2019年6月15日 0時) (レス) id: c52b4f2b0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あか。 | 作成日時:2016年7月11日 22時