三月七日 ６個目 XXX�� ページ3
八時になる。そんな時、私は、美術準備室にいた。上の空だった。
先生は居ない。一人だ。
通話時間は確実に瀬尾君が騒ぎを起こした最初あたりから、最後までの間だ。
確実にバレた。一番バレたくなかった人。最後まで隠し通したかった人。
「…A…。それ、本当…なの…？」
スマホから聞こえるその声になんて言えばいいのか分からなかった。というか、声が出なかった。
私は、逃げたんだ。
先生から、スマホを奪った後、通話終了を押してしまった。
本当は、駄目なんだって分かってた。言わなきゃって。けど、逃げた。とても耐えられなかった。
先生は、何も言わず、みんなを準備室から教室に帰るように促す。私は、残された。
けど、先生は、それから、美術室を出るまで私に何も言わなかったし話しかけなかった。
先生は、何かに苛立っているようだった。私が逃げたことにやっぱり怒ってるんだろう。
画面を見ると、先生の前に武智先生が現れた。
「約束通り、一人で来ましたよ。」
「貴方とは、ちゃんと話をしたかった。」
武智先生と柊先生は、二人で対面する。
それから、澪奈のことをフェイク動画で死に追いやったと話をする。
その証拠として携帯で盗聴した武智先生の声を流す。
だが、武智先生は証拠にならないと否定する。
そして、澪奈が豪翔大学の推薦を断わった理由は武智先生との関係を知っていたからだと。
武智先生は毎年一定数の生徒を豪翔大学に推薦入学させ、その選手の活躍に応じて報酬を貰っていたと。
「なんでそれを…。」
「彼女はそれを知ったから、貴方からの誘いを断った。そして、貴方を訴えようとした！」
私は、澪奈からその話を聞いた。その当時、私の中で、武智先生の信用は地に落ちていた。
だから、澪奈の話を信じていたし、相談にものっていた。
なのに、何も出来なかった。
武智先生はそれに声を荒らげ、澪奈が自分に言い寄っていた。全て妄想だという。
先生は、それに騙されたのだと。
よくここまで来てそんな出鱈目がぬかせるものだ。
武智先生は「全て証拠になんてならない。詰めが甘いんだよ。｣そう言って、出口に向かおうとするが、先生が携帯を見せる。
武智先生の顔があの動画に写っていたと。
三月七日 ６個目 XXXIV→←三月七日 ６個目 XXX��
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1061人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
語夏(プロフ) - 蒼炎さん» 最新作にもコメントくださり、ありがとうございます！！本当に長い間待ってくださってありがとうございます。迷惑ばかりおかけして申し訳ないです！！なんとか亀ペースながらも更新できるように頑張っていきたいので、応援よろしくお願いいたします！ (2020年6月25日 0時) (
レス) id: 04c826bf0b (このIDを非表示/違反報告)
蒼炎 - 続きがとても気になります！更新待ってます！ (2020年1月9日 18時) (レス) id: 874e279780 (このIDを非表示/違反報告)
語夏(プロフ) - しろさん» 続きが楽しみと言ってくださったのに1ヶ月もお待たせしてすみませんでした！！更新したいという気持ちはあるのですがなかなかリアルが忙しくまだかなり遅いペースになってしまいますが、気長に待っていて欲しいです...。わざわざコメントありがとうございました！ (2019年10月11日 18時) (レス) id: 4869204ec8 (このIDを非表示/違反報告)
語夏(プロフ) - 千歳さん» 本当に何ヶ月もお待たせしました！急に更新が止まってしまってすみませんでした！！コメントまでわざわざありがとうございます！！これからも期待に応えられるようにカメさんペースにはなりますが、更新していきますのでよろしくお願いします！ (2019年10月11日 18時) (レス) id: 4869204ec8 (このIDを非表示/違反報告)
語夏(プロフ) - 美さん» 大変お待たせしました！！本当に遅くなってすみません！！楽しみだと言ってくださったのに本当に罪悪感でいっぱいです...。これからも今までのペースとは違いますが更新していきたいと思いますのでよろしくお願いします！！ (2019年10月11日 18時) (レス) id: 4869204ec8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
