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その後 ページ37

『バカだなぁ。こんなことして何になったんだろう』


真っ暗な世界、私じゃない私の声が聞こえる。


『ほんとにバカ』


そんな言い方しなくても。


『私はあいつの何を分かってたんだろう』


何でも知ってるようで何にも知らなかった。


『そう。何にも知らなかった。だから、こんなことが起きた』


知ろうと、しなかった。


『そう。だから、関係のない人まで巻き込んだ』


彼らは、被害者。


『お前は、加害者だ』


私は。


私は。


何?



『自分で考えろ。答えなんてない。だから作れ』


自分で、作る?


『どうするべきか、どうしたいか、自分で考えろ』


どうするべきか...。


『目覚めてみれば、自ずと答えは作られていく。それがお前の答えだ』


目覚めてみれば。


『目覚めてみれば。辛いことから目を背けるなよ』




そして何も聞こえなくなった。











ゆっくりと目を開くと、ぼやけた視界いっぱいに白が飛び込んできた。

そして、自分が横たわっていることに気付く。


『ん...ここ、どこだ...』


重たい頭を動かすと、どうやらそこは病院のようだった。

どうやら、とかようだ、とかって表現なのは、ぼやけた視界が鮮明になっていく...ことがなかったからだ。


『あ、眼鏡かけてないのか...』


眼鏡を指で押し上げようとして、そのことを知る。

その時、ガラガラッと扉が開く音がして、


シルク「茜ー!!!起きたのかっ!!」


シルクのうるっさい声が耳を劈いた。


『う、うるさ...』


シルク「おい、お前ら!茜起きたぞ!」

ンダホ「うわぁぁぁ良かったぁ!」

モトキ「ねぇ、廊下まで声響いてうるさいんだけどw」

マサイ「茜も迷惑してるだろうが」


シルクのでかい声に応えるように入ってきた3人。


但し、ぼやけてるので声と背格好のみの判別となります。


『え、えっと...?』

シルク「お前、覚えてるか?倒れたんだぞ」

『倒れた...?』


その言葉に、倒れる前の出来事が次々と甦ってくる。


『あ...真実は?真実は、どうなったの!?』


真実の姿を思い出し、シルクに縋り付くように問う。

私の質問に、皆シン...となった。


シルクは、私の目をしっかりと捉え、言い聞かせるように話し出した。

その後その2→←救出作戦と覚悟その5



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作品ジャンル:ギャグ
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チョコザイ(プロフ) - おもしろい (2018年7月28日 16時) (レス) id: 613124173f (このIDを非表示/違反報告)
Alice:A(プロフ) - よつ葉@YouTube命。さん» おう!考えて考えて((┌|o^▽^o|┘))♪ (2018年5月8日 1時) (レス) id: 0101dbf24c (このIDを非表示/違反報告)
よつ葉@YouTube命。(プロフ) - Alice:Aさん» 了解!考えるねヽ(・∀・) (2018年5月7日 15時) (レス) id: 99a9981eb6 (このIDを非表示/違反報告)
Alice:A(プロフ) - よつ葉@YouTube命。さん» 楽しみにしてて!願わくばリクエストををを!!(図太い) (2018年5月6日 22時) (レス) id: 0101dbf24c (このIDを非表示/違反報告)
Alice:A(プロフ) - りんごおさん» 見てくれるだけで充分だよー!4章楽しみにしてて! (2018年5月6日 22時) (レス) id: 0101dbf24c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Alice:A | 作成日時:2018年2月7日 22時

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