出会い(エース様リク) ページ7
それは中学2年生の時だった。
『彼女』のことは小学生の時から知ってはいたが、中2になってもクラスも違っていて、話す機会は特になかった。
俺は人と関わることに積極的ではなかったし、何より『彼女』は俺の苦手な奴___シルクと仲が良かったから。
だから、『彼女』とも関わることはないと思っていた。
そんなある日。
俺はカメラを首から下げ、廊下を歩いていた。
比較的ヤンキーが多めの学校だったため、対して咎められることもなく、それをいいことにこっそりと持ってきていた。
被写体を探してきょろきょろしていた俺は、前方をよく見もせずに角を曲がった。しかし、何かにぶつかり、その衝撃で尻餅をついてしまった。
『いっつ...あっ、ごめんね!大丈夫?』
「大丈夫...です。こっちこそ、ごめん...」
差し出された手を追ってぶつかった人物の顔を見ると、思わぬ人物が。
『彼女』だった。
『ううん、ちゃんと前見てなかった私がいけなかった!...あ、カメラ...もしかして、好きなの?』
「え?...あ、あぁ...うん、まあ」
『えー!カメラかぁ...かっこいいなぁ!今度暇な時撮った写真見せてよ!』
「えっと...」
『あ、嫌なら全然いいんだけど...』
俺が口篭ると否定のサインと捉えたのか、慌てて手を振る『彼女』。
「う、ううん、嫌じゃないよ」
『ほんと?良かった〜!えっと、君クラス確か隣...だよね?』
「うん」
『よし!じゃあ明日の昼休み、見に行くね!』
「...うん、分かった」
『あ、私部活行かなきゃだった!じゃ、また明日!バイバイ!』
「バイバイ」
そう言って、全力で走っていく。遠ざかる背中を眺めながら、「俺、久しぶりに初対面でこんなちゃんと話せたな」なんて思うのだった。
これが、俺、マサイと『彼女』___茜の出会いである。
次の日うちのクラスに来て写真をベタ褒めし、更に交友を深めていったのは、また別のお話。
ーーー
最近シリアスか恋愛系しか書いてない気がする...どうしよ楽しい系(ギャグ)を書きたくて仕方が無い...
ということでこのお話は1人1人書いていきます!(どういうことで)
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チョコザイ(プロフ) - おもしろい (2018年7月28日 16時) (レス) id: 613124173f (このIDを非表示/違反報告)
Alice:A(プロフ) - よつ葉@YouTube命。さん» おう!考えて考えて((┌|o^▽^o|┘))♪ (2018年5月8日 1時) (レス) id: 0101dbf24c (このIDを非表示/違反報告)
よつ葉@YouTube命。(プロフ) - Alice:Aさん» 了解!考えるねヽ(・∀・) (2018年5月7日 15時) (レス) id: 99a9981eb6 (このIDを非表示/違反報告)
Alice:A(プロフ) - よつ葉@YouTube命。さん» 楽しみにしてて!願わくばリクエストををを!!(図太い) (2018年5月6日 22時) (レス) id: 0101dbf24c (このIDを非表示/違反報告)
Alice:A(プロフ) - りんごおさん» 見てくれるだけで充分だよー!4章楽しみにしてて! (2018年5月6日 22時) (レス) id: 0101dbf24c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Alice:A | 作成日時:2018年2月7日 22時