ー91ー ページ47
『銀、団子は食べないの?』
カカシが持ってきたのは、お茶だけ。
「甘いのはあまり好きじゃないからね。」
あぁ、そういえばそうでした。
甘党の私にとっては、何が嫌なのか全くわからない。一時期同じ甘党のイタチさんが凄い好きだった思い出がある。
「それなら、当店のオススメ!このゴマ団子がいいよ!!」
彩音さん...そこはしっかり商売するのね。
『銀、食べる?』
「いいの?」
私だけみたらし団子食べてるのにカカシは食べずにお茶飲んでるってのもなんかあれだしね。
『全然いいよ。』
「じゃあ一本お願いします。」
「毎度っ!!」
彩音さんは満足そうにニコッと微笑んで、厨房へ走っていった。
ほんとに私より年上かよ、と思うほど可愛い彩音さん。ほんと、旦那さんが羨ましいよ。
「A、お前ほっぺが腫れてるじゃないか!さっきあの女が殴ったところ。」
カカシに言われて頬を触ると、確かに少しだけ腫れていた。
痛くないから気にしてなかったなぁ...
『あーあ、やってくれたね、あの怪力女。痛くなかったんだけどなぁ...』
「はぁ、こっち来て。お絞りで冷やした方がいい。」
何故かカカシの隣に座らされ、畳んだお絞りを当てられる。
その時、改めて頬が熱を持っていることに気づいた。
「はーい、ゴマ団子持ってきました〜って、Aちゃんどうしたの?」
黒ごまが沢山ついた男子を持ってきた彩音さんは、そのまま私達の近くの席に座った。
『いやぁ...さっきちょっと殴られちゃって...あはは...』
隠そうにも隠せなさそうなので、苦笑いしながら怪力女にあったことを伝えた。
「えぇぇ!!!ほんとに大丈夫!?私氷持ってくるよ!」
彩音さんはほんとに優しいなぁ...
急いで氷が入った袋を持ってきて、カカシが持っていたお絞りにまいて私の頬に当てた。
丁度いい冷たさが心地いい。
「もー!最近はこの商店街全体が結構治安悪くなってきてるから、ほんとに気をつけてね?知らずにきた女性客がナンパ...と言うか拉致されちゃうことも多々あるの。」
それは、初耳だった。
桃さんに相談してみよっかな。
「ま、Aちゃんには強そうな彼氏様がいるから安心だけどね?」
『辞めてくださいって、別に付き合ってはいません〜!』
「あはは、任せてください、彩音さん。Aは俺が守りますよ。」
何だかんだあって、その後カカシと彩音さんはとても仲良くなったのである。
89人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「逆トリップ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あゆな(プロフ) - この作品好きです!!頑張ってください! あと、アンケートは、1がいいです!! (2018年3月29日 14時) (レス) id: df7e7f04a9 (このIDを非表示/違反報告)
RIG(プロフ) - 作品とても良かったです、夢主ちゃんのSっ気が言いd('e')b、アンケートは、1がいいです。 (2018年3月29日 2時) (レス) id: 0808126aee (このIDを非表示/違反報告)
snow - アンケートは1でお願いします! (2018年3月25日 21時) (レス) id: 575c0714d7 (このIDを非表示/違反報告)
神鬼寺 白姫(プロフ) - 作品、とても面白かったです。アンケートは1がいいです!これからも頑張ってください! (2018年3月21日 23時) (レス) id: 53f9303951 (このIDを非表示/違反報告)
桜野 - 作品読ませて頂きました。とても面白かったです!私は1が良いです! (2018年3月21日 21時) (レス) id: d92671e113 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:かんみ x他1人 | 作成日時:2018年2月17日 0時