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カカシside


『ま、取り敢えず帰ろうよ。カカシも無事見つかったし。』


いつもの調子で微笑んだAは、立ち上がろうとしたが、苦痛に顔を歪めてしゃがみ込んだ。


「大丈夫か!?」


『ッ.....大丈夫、ちょっと痛かっただけ。』


痛いってことは平気じゃないってことじゃないか...

そもそも、傷まみれの弱った彼女を一人で歩かせるわけにはいかない。

俺はAの前に屈んで背を向けた。


『A、足痛いんでしょ、乗って。』


「え...いいって!歩けるから...『嘘つけ。無理はするなって言ってんでしょうが。』」


Aの言葉を遮ってそう言うと、おずおずと背中にもたれてくれた。


『じ、じゃあ...お願いします...』


「ん、それでいーの。」ニコ


彼女の体重が背中に乗ったのを確認して、俺はゆっくり立ち上がった。

さて、Aの傷も消毒したりしなきゃいけないし、はやくない帰らなきゃならないな。


「....A、俺ここからどう帰ればいいか分からないんだけど....」


てか、そもそもここ何処だよ。

扉を出てすぐに止まってしまってAに道を聞くと、大きな溜息をつかれた。


『ここは御子柴家に代々伝わる神社。家からはそう遠くないけど...

ま、道案内はしてあげるから。そこの階段降りて、そしたら山から出れる。』


え...ここ山の中!?

確かに周りは木がいっぱい生えてると思ったけど...

こんな所をAは走ってきたのか。そりゃあ足も切れるわな。


「山の中だったのか...この階段ね、ちゃんと捕まってろよ?」


山の中なら尚更はやく帰らねば。

Aがここで怪我をしたということなら、傷口から変な菌でも入っていたら大変だ。

しかも夜になれば山の中は完全な闇に包まれる。



だから、Aが俺の首に回す手の力を強くしたのと同時に、階段を駆け下りた。

瞬神を使えればほんとに楽だったのだが、生憎この世界で忍術は使うことができない。


『わぁぁぁぁ!!!カカシッ!!速いって!!』


そりゃダッシュで降りてるもん←




ーーーーーーーーーーーーーーー



明日から二日ほど更新できない可能性があります!!


本当に申し訳ない...<(_ _)>

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あゆな(プロフ) - この作品好きです!!頑張ってください! あと、アンケートは、1がいいです!! (2018年3月29日 14時) (レス) id: df7e7f04a9 (このIDを非表示/違反報告)
RIG(プロフ) - 作品とても良かったです、夢主ちゃんのSっ気が言いd('e')b、アンケートは、1がいいです。 (2018年3月29日 2時) (レス) id: 0808126aee (このIDを非表示/違反報告)
snow - アンケートは1でお願いします! (2018年3月25日 21時) (レス) id: 575c0714d7 (このIDを非表示/違反報告)
神鬼寺 白姫(プロフ) - 作品、とても面白かったです。アンケートは1がいいです!これからも頑張ってください! (2018年3月21日 23時) (レス) id: 53f9303951 (このIDを非表示/違反報告)
桜野 - 作品読ませて頂きました。とても面白かったです!私は1が良いです! (2018年3月21日 21時) (レス) id: d92671e113 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かんみ x他1人 | 作成日時:2018年2月17日 0時

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