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突然聞こえた翔さんの声に、私が振り向くと…翔さんは優しく笑ってくれて。
「鍵、開いてた」って、「オートロックだからって不用心だろ」って、私の頭を軽く小突いた。
何故かそんな甘い雰囲気を出す翔さんを指さしながら、「そうだよ、Aちゃん。ちゃんと閉めないから、不審者が入ってくるんだよ」って部長が言った。
なに？このピリピリした空気…
どうしたらいいの…
そんな部長の言葉に、「はっ？」って冷たく響く翔さんの声。
S「俺、彼氏なんだけど？…つーか、ただの上司が病気の部下の女の子の家に上がり込むのもどうなの？セクハラじゃね？」
Ｏ「はっ？」
今度は部長の低く冷たい声が響く。
そんな部長の声を無視して、翔さんは私の隣に座った。
目の前のテーブルにはふたり分の冷めたチーズリゾット。
テーブルを挟んで対峙するように座る、部長と翔さん。
無言のまま、静かに時が過ぎる。
ふたりのこんだけピリピリしてるような空気、初めて感じる…
『あのっ……』
OS「ん？」
私の呼び掛けにふたり同時に返事をしてくれたんだけど…
そのことがよほど気に入らなかったのか。
翔さんは「チッ！」って舌打ちするし、部長の唇はどんどん尖ってくるし。
もう私…どうしたらいいの……
俯いたまま、行き場のない気持ちをさまよっていると。
S「体調は？もう平気？」
と、優しい言葉が頭の上から降ってきた。
『あー…はい、もうだいぶ…』
仮病だったなんて言えない。
しかも、その理由が部長と顔を合わせたくないからだなんて…
チラッと部長の方を見てみると、部長も私のことを見てたらしく…一瞬、目が合った。
一瞬だったのは、私がすぐに逸らしたから。
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ゆん(プロフ) - 一気に読みました！4人の中で揺れる主人公ちゃん、どうなっていくんだろうと思いながら読ませていただきました！翔くんの強引さにキュンとしつつ、恋が実ってよかったなーと思いました！ありがとうございました！ (2019年8月23日 18時) (
レス) id: a0f49605fb (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - さとあすさん» いつもありがとうございます！なんとか完結させられましたー！ショックは妄想で癒しましょう！お互いに(;_;)あちらのお話、今だ手を付けられずですが…頑張りますのでよろしくお願いします。 (2018年9月24日 22時) (レス) id: cb4b34da9b (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - Fu--chanさん» 初めまして！コメントありがとうございます。そして、お返事遅くなりました(;_;)楽しんで頂けたみたいでとても嬉しいです！またオマケも楽しんで下さいませ。 (2018年9月24日 22時) (レス) id: cb4b34da9b (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - けいさん» ありがとうございました！お返事遅くなりました(^^;;皆様のお陰で無事に完結を迎えられて、オマケまで書くことができてます♪再びお付き合い頂けたら嬉しいです！ (2018年9月24日 22時) (レス) id: cb4b34da9b (このIDを非表示/違反報告)
さとあす(プロフ) - ハルノさん、完結おめでとうございます。五人に好意を持たれて揺れ動くお話、何度も何度もニヤけさせていただきました。春のにのショックから夏の磁石ダブルパンチでKO寸前でしたが夢を読みながら長い夏休みを乗り越えられました。あちらのお話もまた楽しみにしています (2018年8月30日 23時) (レス) id: a0ae5a4b08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haruno*
| 作成日時：2018年8月16日 21時
