私の一番キライでスキな生き物4【銀魂】

鬼が三十一匹 ページ30

《結野衆チーム絶体絶命のピンチから何とか晴明選手と交代を果たしましたァ》



｢オイしっかりしろ!!｣



｢銀時様｣



｢金ちゃん｣



《しかし坂田選手意識が戻らない
もはや使い物になるとは思えません色んな意味で》



ほんとに色んな意味でね
タマなし男になっちゃったよ
これ本気で銀時の将来心配になってきた…



｢…ぐっ
こんなになるまで…すまない私はふがいないばかりに｣



｢急げばまだ間に合うかもしれん｣



ピッと晴明さんは紙を取り出す



｢うむ…出でよ葛葉｣



《晴明選手ここで式神を出した!!》



ドロンと出てきたのは狐みたいな綺麗な女の人



｢お呼びでしょうか晴明様｣



《ん しかしこれはとても戦闘用の式神には見えない》



｢葛葉外道丸と共にこの者に治癒の術を
お前は佐介
外道丸はボッスンを頼む｣



｢…御意｣



というかボッスンって誰?



｢晴明様｣



｢…案ずるな
あとは私に任せておけ｣



《あーっと晴明選手己の式神を仲間の治療に当たらせたった一人でリングの上に》



｢クハハハハ血迷ったか晴明
ただでさえ、江戸中に式神を配して力を分散させているお前が最後の一片をも他者のために使い捨てるというのか｣



｢晴明式神を持たぬ陰陽師など、刃を持たぬ侍と同じだ｣



｢丸腰でこの梵天丸に勝てると思うてかァァァ!!｣



そういい鬼神はドォンと金棒で晴明さんを殴った



｢晴明さん!!｣



ゴゴゴゴゴと煙がたって晴明さんの姿が見えない



｢もう何も見えぬ
道満どうやらわしはまた目がくらんでしまったらしい
だが、こたびは使命も名誉も格式も幕府(おかみ)も
貴様らは巳厘野衆との長きにわたる因縁も｣



｢もう何も見えぬ｣



｢バ…バカな!!
式神の一撃を生身で?!｣



｢!!あ…あれは!!
晴明の力が急激に増大していく…?!｣



鬼神の金棒にピシピシとヒビが入っていき、ついにはパァンと粉々になってしまった



｢まっ…まさか
晴明…貴様っ!!｣



｢江戸守護に配した無数の式神どもの呪を解き!!全ての力を己一個に集結させているのかァァ!!｣



｢バ…バカな
そんな事をすれば貴様は…!!
江戸守護の任解かれることになるぞ!!｣



｢全てを見通す目など、わしにはもういらぬ
たった一つ｣



ピキィィィンと晴明さんは五芒星を書く



｢アイツの笑顔が見られればそれでいい｣



ジュオオオオオオとあまりの攻撃に式神が消したんになっても攻撃の勢いは止まらず、後ろの壁を壊す

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