金色夜叉の手記〈文豪ストレイドッグス〉

我が主には意外な姿がある ページ3

ﾜﾚの主は美しい。そして完璧だ。
自慢の主である。

ポートマフィアの誰もが憧れる存在の主だが、1つだけ、ただ1つだけ変というか、なんというか…

まあ、見て貰う方が良いか…



in紅葉の部屋(デパートに来てもらっている)

紅「愛いのう、愛いのう〜♡」
鏡「…」


えー、これは主が鏡花にチャイナドレスを着せているところで…

あぁ、鏡花の顔がﾀﾋんでいる。

ちなみに着せ替えは今日だけで54回目であるので、まあ鏡花のその反応ももっともだ。


紅「そのまま１回転しておくれ〜」
鏡「…」ｸﾙｯ

紅「おおー！金色夜叉写真を撮るのじゃ。」

…ﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬ
もういいか。

紅「ふむ。次はこのロリータじゃな。」
鏡「…」

見て貰った通り、主は鏡花が絡むと理性が吹っ飛ぶ。

構成員には絶対に見せられない。
幹部としての威厳に関わる。


意外だろう？
え？知ってるって？


『主よ。60回までの約束だったでしょう？鏡花が疲れてしまいます。』
紅「ふむ。そうであったか。つい忘れておった。」
鏡「…ふぅ」



主は立派な人間だが、これだけは本当に…

鏡花が可愛いのは認めるが、困ったものだ。


紅「金色夜叉。いつものように後片付けまで頼むぞ。会計はこれで。私はもう少し鏡花を堪能するとしよう。」
鏡「！…はぁ…」

主はプレミアムなカードをﾜﾚに渡すのだ。
これはいつになっても慣れない…
一体いくら入っているのか…
…考えるのをやめよう、怖すぎる


そして片付けもﾜﾚの仕事…ﾊｧ…

これが週に１回はあるのだから本当に困ったものだ。


だがﾜﾚそんな主をやっぱり好いている。
今日もあと少し頑張るとするか。

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