金色夜叉の手記〈文豪ストレイドッグス〉 (ページ14)

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ポートマフィアのイケメンさんページ14

今日はﾜﾚ等と中也との共同任務。

戦闘力に優れた幹部が2名ともなると仕事も結構危険なものになってくる。

そんな中ﾜﾚは主の命を守ることを最優先としている。
勿論任務も中也も大事だが、これだけは譲れない。

そしてポートマフィアの構成員はこれをわかっている。

ﾜﾚやエリスちゃんは異能生命体だ。

主が生きている限りﾜﾚ等は不滅。
主の命が絶えた時がﾜﾚ等が滅ぶ時。

故にポートマフィアはﾜﾚ等を敬いはするが守るべき対象とは思っていない。

たとえ敵の攻撃を受けたとしても、ﾜﾚ等の本質は消えないからだ。

ポートマフィアの常識だ。

銃弾が飛び交う

異能が飛び交う

ﾜﾚは敵を斬る

主が安全な場所に居ることを確認し、ﾜﾚは争いの中心地へと向かった。

中心地はよくわかる。大きな音がするからだ。
そして、その音の発信源は大抵中也なのだ。

ﾜﾚはひたすらに敵を斬った
斬って斬って斬って…

気がついたら崩壊してくる建物の下敷きになろうとしていた

『嗚呼、ﾜﾚは消えるのか』

消えることへの恐怖は無い。
また直ぐに顕現できる。
ただ漠然と悲しいと思うだけ。それだけだ。

「ンなことさせるかよ」

爆音がした

ﾜﾚは…生きている

『中也。貴方が助けてくれたのですね』

中也は自らの危険を冒してまでﾜﾚを助けた。
ﾜﾚがここで消えようとも滅ぶ訳では無いのに。

有限の命と不滅の命。
天秤にかけたときどちらが重いかなんて誰だってわかるのに。
ポートマフィアの常識なのに。

それでも中也はﾜﾚの命を選んだ。

『何故？』

よほど不思議そうな顔をしていたのだろう

「俺は仲間を守りてぇ。それだけだ。」

嗚呼、此奴は

中原中也はなんて格好良い奴なんだろう

『ふふ』

さあ、この恩を返すべく爆速で任務を終わらせるとしようか。

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この出来事を知った紅葉は、ますます中也のことを鼻高々に語るようになったのだった