【男主】笑顔の仮面を貼り付けるピエロ【五奇人】

6つ目の…？ ページ7

「はじめまして、俺は葵ひなた！

隣のクラスに、俺の双子の弟のゆうたくんがいるんだ〜☆


A先輩の妹なんでしょっ？よろしく〜！」



「はじめまして…！えっと、間宮姫です…！


生まれつきで体弱くて…色々迷惑かけちゃうと思うけど、よろしくね…！」



間宮Aの妹、というポジションが警戒心を薄めているような気がする。


使えるものは使おう。


どちらにせよ、ここのお兄ちゃんの居場所はなくなるんだから。




「あっ、あのっ…！！

は、はじめまして…僕は、紫之創です…！


…ふふ、Aお兄ちゃんが本当のお兄ちゃんだなんて羨ましいです…♪」



「 それは思う。あの人家でも優しそうだよな〜…！
あっ、俺は真白友也です…！

よろしくね、間宮さん。」



ひなたくんと自己紹介をしていると、可愛い雰囲気の男の子2人が寄って来た。


…へぇ、お兄ちゃん…随分と好かれてるんだ…？




「押忍！俺にも自己紹介させてほしいっす！！

俺は南雲鉄虎っすー！

ほら、翠くんもA先輩の妹さんに自己紹介するっすよ…！」



「ちょ、腕引っ張らないで…はぁ…鬱だ…


…高峯、翠…です…


…あっ、い、家でのA先輩の話とか…聞かせてもらえたりする…？」


……私の好感度よりも、お兄ちゃんの好感度の方が高いのはここにくる前からわかっていた。


わかっていた…けど。



ここまで、差を感じるとは思ってなかった。




「…うん、よろし…っ…ゲホッ、ゴホッ…ご、ごめッ…はっ…はぁッ…よ、く…発作が起こりやすく…ッて…ッ！」



「えぇっ、だ、大丈夫っ！？落ち着いて、呼吸を…」




…大丈夫、私が愛してもらう。

7つ目の仮面→←5つ目の…？

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す