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32つ目の仮面 ページ35

『…あの、宗先輩。


さっきは、ありがとうございました。』




とりあえず、俺がシャワー浴びたいとか、色々後片付けをしなくちゃいけないという理由があったため、解散になった。


携帯には、凛月から「ま〜くんとライブ見に行ったよ。おめでと。」と簡単なメッセージが届いていたり、後輩からの感想だとか、色々届いていた。


よかった、と笑みをこぼしながらもシャワーを浴びて、ライブで噴き出していた汗を流し終わり、楽屋に戻ると、宗先輩がいた。


五奇人のみんなもライブをしたんだし、シャワーを浴びてくると言っていたが、宗先輩が早かったらしい。



「…取り乱してしまったのだよ。

全く、僕らしくない…。



申し訳なかったね。」



『……本当に、すみませんでした。


今回のライブの…あの時と、重なりましたよね…。

…正直なところ、俺…あのライブと、今回のライブが重なったんです。


宗先輩にとって、良い思い出がないって…わかってたのに。』



音響が突然止まる仕組まれたハプニング。



今回は照明が落ちるハプニングで、音響はあんずちゃんがやってくれたことだけど。



五奇人の人形師が潰れた瞬間。






「……お前に心配されるほど僕は弱くないよ。


Aは何も考えずに動いていればいいのだよ。

僕らはそれを見て、馬鹿だと笑えるのだから。



難しく考える必要はない。

君が道を踏み外しそうになるのなら、僕たちがその道を正してやろう。


今回、Aが妹にやったようにね。」



「綺麗な顔なのだからその顔をやめたまえ」と、厳しい言葉を言いながらも、その声は優しくて、俺の頭を撫でてくれる宗先輩の手つきも、優しかった。



『……ありがとう、ございます。』



俺は、笑った。

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そぬん - 涙が止まらなかったです…。五奇人が笑顔でライブをするというのを空想上ではありますが見れて、良かったです。最高のエンドでした!! (2020年7月17日 0時) (レス) id: 5ad600b11d (このIDを非表示/違反報告)
sakurasaku(プロフ) - あ、あれ……。おかしいな……。最後辺り読んでから目から塩水が止まんねぇ……。 (2020年2月23日 19時) (レス) id: e53f230869 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 今更ながらコメントして申し訳ありません。感動しました。奇人…夏目…いいですね…でも1番の推しはこの小説の主人公くんですね…素敵な小説をありがとうございます。 (2019年11月25日 21時) (レス) id: dec789af05 (このIDを非表示/違反報告)
あいあい - まだ7つ目ですがスバルくんの発言に思わず吹き出してしまいました。今から続き読みます! (2019年1月10日 0時) (レス) id: 69cadf1e76 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうくんのストーカーのストーカー - ニックネームあれですけど私も夏目最推しです!(漢字あってますかね?)最近夏目多くないですか?私無課金なので、凄くキツイです...最後まで読ませていただきました!とても面白かったです! (2018年3月27日 10時) (レス) id: c392d9b03c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Satori | 作成日時:2017年8月2日 17時

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