ヅラ子じゃない！妹だ！！《参》〜過去編〜【銀魂】

妹です。参の２１ ページ22

｢じゃあ、行ってくるぞ｣

兄貴は腰に刀を差している。
これから戦場に向かうのだ。

｢生きて帰らなかったら、許さないから｣

｢フッ…俺達が死ぬわけないだろう？今日の夜には戻るはずだ。待っていろ｣

頭を優しく撫でられた。
視線をゆっくりと兄貴に向けると静かに微笑みかけられる。

｢変な心配すんじゃねぇよ。お前は美味い飯作って待ってろ。俺達ゃ、お前の飯食うために戻ってくるからよ｣

｢っ…じゃあ、待ってる。ずっと待ってる｣

私がそう言うとヒラヒラと手を振りながら歩みを進めた。
それに続いて後ろからやって来た太助さんが着いていく、そして兄貴も。

｢………っ｣

今にも溢れ出しそうな涙を堪え背中を見る。

｢A、わしがちゃんと戻って来たらその他人行儀な名前の呼び方やめちょくれ｣

声を漏らすとニカッと笑った。

｢わかった…考えとく｣

そう言うと満足そうに軽い足取りで後を追った。後残っているのは晋兄だけだった。

｢晋兄…どうかしたの？｣

俯いていた晋兄は真剣な顔を上げた。

｢待ってろ、絶対戻ってくらぁ｣

｢…いってらっしゃい。ちゃんとただいまって言ってね｣

｢あぁ、じゃあな｣

くるりと踵を返し、先に向かった銀兄達の所へ向かった。
絶対、戻ってくる…ちゃんとご飯作って待ってるよ。
美味しいご飯、つくるよ。

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−コメント返し−

花音さん
コメントありがとうございます！
これからもしっかり頑張るので応援よろしくお願いします！

ユキさん
コメントありがとうございます！
これからも頑張ります！

ニンニさん
コメントありがとうございます！
頑張って更新していきます！

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