ヅラ子じゃない！妹だ！！《参》〜過去編〜【銀魂】

妹です。参の１６ ページ17

｢おいヅラァ…テメェいい度胸してんじゃねぇか…｣

｢仕方ないだろう、置いていくに行けなくなってな…｣

｢…だからってAを戦場(ここ)に連れてくるやつがあるかァァァッ！｣

久しぶりに銀兄を見た。
なんだか昔と違って大人っぽくって、少し話しづらい。

｢久しぶりじゃねェか…べっぴんになりやがって｣

晋兄も久しぶり見ると、随分変わって緊張してしまう。
言葉がなかなか出て来ない。

｢あ…えっと…しんに、い…久しぶり……｣

語尾がの言葉が小さくなってしまう。思わず俯く。

｢ふっ…なんだ緊張してんのかァ？｣

ぐしゃぐしゃと頭を撫でられた。
そしてそれがキッカケで一気に緊張が解れて行った。

｢先生…助けてくれる？｣

｢……あたりめェだろ｣

一瞬止まった手をまた動かし頭を優しく撫でる。
私はそれに目を細めた。

｢おい高杉ィ！どう思っ…て何１人抜けがけしてんだよ！｣

｢あ？…Aは俺の将来の嫁だもんな？｣

｢えっ｣

いきなり腰を抱かれ引き寄せられる。
戸惑い声を上げたが話は勝手に進む。

｢誰が嫁に貰っていいと言った！俺が許さん！｣

どういう会話だろうか。
私は晋兄の腕の中でただただ赤くなって聞いている事しか出来なかった。固まってしまう。

｢俺も認めねェから！！｣

なんの取り合いだ。
私なんか嫁に貰っても何もいい事ないのに。

｢Aに直接聞くしかねェだろ。Aは誰が良いんだ？｣

じっと静かに回答を待つ３人。

｢…………先生｣

｢あぁ、先生には勝てねェわ｣

｢｢俺も｣｣

３人は仲が良いんだか悪いんだか。

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