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妹です。参の11 ページ12

「しょーよーせんせー?」

時が過ぎ、私もすっかり話せる様になり始めていた。

「あ、どうしました?」

襖を少し開き覗くと松陽先生は微笑み掛けてくれた。
部屋に入り先生の隣に座る。

「Aさんもそろそろ何かしてみますか?」

私が疑問に思い首を傾げるとクスッと笑った。
先生は頭を撫でながら口を開く。

「小太郎達がやっている様な事ですよ」

一気に顔が明るくなるのが自分でもわかった。

「けんじゅつ!け、剣術!」

「ははっ、剣術ですね。丁度時間なので一緒に行きましょうか」

先生と手を繋いで道場へ向かう。
道場には既に皆が揃っていて、着替えていた。
私も着替えて準備をする。

「今日からAさんも参加するので」

「…よろっ…しく…」

皆の前で緊張して声が詰まった。
それを先生は笑顔で見守る。

「じゃあ簡単にやって見ましょうか。
小太郎、お願いしますね」

お兄ちゃんが返事をするとバラバラと散らばり竹刀を振り始める。

「A、こっちだ」

道場の隅の方で私はお兄ちゃんに簡単にやり方を教わる。
見聞きしながら竹刀を振る。

「…呑み込みが早いな」

「そうなの…?」

額から流れた汗を拭う。
今までやった事がなかった為、すごく疲れる。
でもそれ以上にすごく楽しい。

「先生」

お兄ちゃんが先生の下へ小走りで近寄り、何かを話した。
そして先生とお兄ちゃんはこちらをチラリと見る。
私は何がなんだかわからず首を傾げた。

「Aさん、どんな方法でもいいので相手を倒してみて下さい。あ、でも剣術の範囲でお願いしますね?殴ったり蹴ったりはしないでください」

「はい」

先生は私を手招きし呼び寄せた後そう言った。
私は静かに返事をした。

「じゃあ…そうですね。晋助」

「え、俺…?」

高杉サンは自分を指さす。

「えぇ、そうですよ。お願いします」

少し嫌そうな顔をした後前に出てきた。
向き合い竹刀を構える。

「あ、晋助。手加減はして下さいね」

シーンと空気が静まった。

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不知火 - 最初から読みました!夢主ちゃん可愛いですね!更新楽しみにしてます。頑張ってください! (2017年7月31日 19時) (レス) id: 68e4cbd60a (このIDを非表示/違反報告)
未来 - 凄く面白いです!!更新、楽しみに待っています!頑張ってください! (2016年9月13日 19時) (レス) id: 691f996cf5 (このIDを非表示/違反報告)
かおもじ(=゚ω゚)ノ - 何回見ても面白い! (2016年8月22日 16時) (レス) id: cac7bc222e (このIDを非表示/違反報告)
みゃー(プロフ) - 更新がんばってください (2016年8月4日 14時) (レス) id: d6575d5dcb (このIDを非表示/違反報告)
キラ - ヤバい…涙が…(/_;) (2015年11月17日 20時) (レス) id: 2a19c64327 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ネガティブ | 作成日時:2015年6月21日 4時

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