【刀剣乱舞】主が大好きすぎるまんばちゃんの話【山姥切国広】

七日目 ページ8

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「ごめん……みんな。ごめんね」

「主、泣かないで」

「悪いのは俺達のほうだよ。ごめんね」



今日、俺達は初めて演練で負けた。審神者歴は短かいが故に負けたことがなかった中で、今日は敗北してしまったのだ。

相手は強かった。

錬度不足だったことは素直に認めざるを得ない。


けれど、主が気にして謝る必要はないと思う。俺達が……俺が、弱かったせいだ。本物の山姥切なら主を泣かせることはなかっただろうに。


(俺が……)




本丸に帰ったが、気分は沈んだまま。

主と共に部屋に入るが会話はない。



「主っ、今日は……」

「まんばちゃんもごめん」



被せ気味に謝られる。本当は俺が謝りたいんだがな。



そんな主を見ていられなかった俺は、主を引き寄せ抱きしめた。いつもじゃれあうような感じで抱きついてはいるが、こんな風に抱きしめることはまず、ない。

その様子に主は驚く。



「まんばちゃん？」



「悪いのは俺だ。だからもう泣かないでくれ。

加州だって蛍丸だってみんな、あんたの泣き顔なんか見たくないんだ。

負けたら次がある。大丈夫、俺達はそんな簡単に折れたりなんかしないさ」



服がぎゅっと握られる。再び泣き出す主を布で覆った。こうすれば俺以外の奴には泣き顔を見られないだろう。


微かな独占欲を優しさで隠すなんて、最低だな。


こんな俺を主は受け入れてくれるだろうか。




「うん。私も頑張るから、皆で強くなろうね」

「ああ」


赤く腫らした目で笑う主に力強く頷いた。




心配しなくても、あんたがいればどこまでも強くなれるさ。

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