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四日目 ページ5

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それからだ。まんばちゃんがこうして抱きついてくるようになったのは。他の男士には威嚇して、まるで猫のようでもある。



「文が届いていたぞ」

「あ、ありがとう!」

「誰からだ?」


「肥前国の審神者さんからだ。お茶のお誘い……でもあの人積極的だからな」


「いいんじゃないか? たまには女同士で話したいこともあるだろうしな」


「あーうん。この人、男の人なんだよね」



瞬間びりびりと破られる恋文。




「そんな奴とは会わなくていい」



本音を言えば助かったけど、怖いよ。まんばちゃん。


こんなことも日常茶飯事になりつつあり、今では平然としているけど、最初は狂気すら感じた。

でもそのあとにベッタリしてくれるから、和むんだけど。




「じゃあ、お買い物についてきてくれる?」

「あんたの命令だからな」



とか、言いつつも桜が舞っているまんばちゃんは嬉しそうだ。なんて分かりやすい。







そうしてやって来た審神者御用達の万屋で、いくつかの補充品を買った。



「ありがとうまんばちゃん! 私一人だと、きっと重くて運べなかったよ〜」


「俺がついていかないと言ったら、一人で来るつもりだったのか?」


「うん。あ、でもまんばちゃんは絶対についてきてくれると信じてたから」


「〜っ!」



途端に、ブワッと桜が舞う。

すれ違う審神者の人たちが何事かとこちらを見ていた。笑っている人がいたり、顔に疑問を浮かべていたり……。



まんばちゃんはまんばちゃんで、顔を布で隠してしまった。しかし、その隙間から見える真っ赤な顔が何ともかわいい。



「帰るぞ!」

「うん」


そんな優秀で可愛い近侍殿には、ご褒美としてあんみつをご馳走してあげた。

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華骸(プロフ) - 小豆☆抹茶さん» コメントありがとうございます! 分かってくれますか、まんばちゃんの可愛さを! 同士ですね(о´∀`о) これからもたくさんまんばちゃんを愛でていきましょう!! (2017年3月22日 21時) (レス) id: 31ae3f7e34 (このIDを非表示/違反報告)
小豆☆抹茶 - まんばちゃんの愛らしさ…凄く分かります!私も、初期刀まんばちゃんです!まんばちゃんです!!!!!! (2017年3月21日 18時) (レス) id: 62f8b9fffc (このIDを非表示/違反報告)
華骸(プロフ) - 亜乃歌さん» コメントありがとうございます! やはりまんばちゃんですよね! みな、違った可愛さが有りますが、まんばちゃんは放っておけないタイプだと私は思います(笑) 読んでくださりありがとうございました!(ノ´∀`*) (2017年1月26日 18時) (レス) id: 31ae3f7e34 (このIDを非表示/違反報告)
華骸(プロフ) - 沖田凛和さん» コメントありがとうございます! これは私の妄想の小説になりますが、実際にこんな感じだと可愛いですよね! と言うか、まんばちゃんの全部が可愛いですよね(*≧∀≦*) (2017年1月26日 18時) (レス) id: 31ae3f7e34 (このIDを非表示/違反報告)
亜乃歌(プロフ) - めっちゃ面白かったです!ちなみに私も初期刀まんばです(´▽`*) (2017年1月25日 21時) (レス) id: a5d27731cf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:華骸 | 作成日時:2016年9月24日 21時

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